軽自動車とはこれだけ違う!普通車にかかるリアルな維持費!

新車販売台数の約40パーセントを占める軽自動車。その人気ぶりは衰える事を知らずに、各メーカーこぞって新型車を投入し続けています。そんな軽自動車の人気の秘密、それはもちろん「維持費が安いから!」に凝縮されています。ただ、漠然と維持費が安いというだけで、実際どの程度普通車に比べて恩恵があるのか。今回はそんな軽自動車の維持費の魅力について、普通車と直接比較検討する方式でご紹介したいと思います。

軽自動車とは

そもそも軽自動車とは日本独自の規格で、道路運送車両法施行規則に下記のように定められています。

  1. <span”>全長 3,400mm(3.40m)以下
  2. <span”>全幅 1,480mm(1.48m)以下
  3. <span”>全高 2,000mm(2.00m)以下
  4. <span”>排気量 660cc 以下
  5. <span”>定員4名 以下
  6. <span”>貨物積載量350kg以下

この6つの条件の内、ひとつでも超えてしまうと小型自動車(普通車)となってしまい軽自動車としての優遇を受けられなくなってしまいます。各自動車メーカーはこの限られた規格の中で独自のモデルの開発に凌ぎを削っているのです。軽自動車に付けられるナンバーは黄色に黒文字でしたが、最近ではオリンピックナンバーやラグビーナンバーのように、軽自動車用の白色のナンバーも登場しています。大人四人が乗れ、小回りが利き、維持費も安い軽自動車に今回は迫っていきます。

軽自動車VS普通車 【税金】

自動車を所有していると直接敵に課税される税金は「自動車税」と「自動車重量税」です。自動車税は毎年4月1日時点の所有者に課税され、自動車重量税は車検受験時に納付する特徴があります。車種によりどちらの税金にもエコカー減税制度が適用される場合があります。また新車から13年を経過した場合の重課措置があります。今回はどちらも考慮しないものとします。

自動車税

維持費のうちで、軽自動車と普通自動車で最も大きな開きが出るのが自動車税の税額です。

軽自動車税・・・10,200円/年(平成27年4月以降新規取得)

自動車税額に関して若干の増税があった軽自動車は、平成27年4月以降に新車で取得した場合の税額10,200円を基準とします。それ以前に取得した場合の年税額は何と年間7,200円となります。

自動車税排気量1リットル以下・・・29,500円/年

自動車税排気量1リットル超

1.5リットル以下・・・34,500/年

自動車税排気量1.5リットル超

2リットル以下・・・39,500円/年

普通自動車の自動車税額は、その車両に搭載されているエンジンの排気量によって税額が決定されます。普通車で最も排気量の小さいエンジンである1リットル以下のエンジンを搭載した車両の税額は年間29,500円です。これが普通自動車の自動車税の最も安い税額ですが、これと軽自動車とを比べると年間で19,300円の差があります。排気量が上がればそれだけ自動車税の税額も上りますので、例えば最も排気量の大きいカテゴリーである排気量6リットル超の自動車税額は年間111,000円なので、これと軽自動車を比べると年間100,800円の開きがでます。

自動車を所有していると毎年課税される自動車税において、やはり軽自動車はダントツのコストパフォーマンスを発揮していると言えます。

自動車重量税

自動車重量税は「車検」を受験する時に納付する為、意外と税額が知られていないのではないでしょうか。

軽自動車重量税・・・6,600円/2年分

軽自動車の乗用タイプの重量税はエコカー減税の適用が無い場合、車検期間である2年分の税額が6,600円となっています。車種に限らず軽自動車の場合は自動車税と同じく重量税も一律での課税額となっていますので分かりやすいですね。

普通車重量税

0.5トン以下・・・8,200円/2年分

1トン以下・・・16,400円/2年分

1.5トン以下・・・24,600円/2年分

2トン以下・・・32,800円/2年分

2.5トン以下・・・41,000円/2年分

3トン以下・・・49,200円/2年分

重量税は自動車の車両重量によって500kg毎に税額が定められています。排気量1リットル以下のコンパクトカーは車両重量1トン以下の場合がほとんどです。普通車1トン以下の重量税16,400円に対し、軽自動車の重量税は6,600円、その差9,800円。2年分の税額をまとめて支払いますので、車検受験時には少なくとも9,800円の開きがでます。ちなみに最も重い3トン以下の重量税49,200円と軽自動車を比較すると、その差42,600円となりかなり大きな開きがでる事が分かります。

結果

軽自動車VS普通車 税金編は圧倒的に軽自動車の勝利と言えます。大きさや排気量に規制がある反面、軽自動車の税金はかなり優遇されていますのでこういった結果になりました。ただし、軽自動車にも普通自動車にも車種によればエコカー減税が適用され、税額が安くなるものもありますので税額に関しては取得前にしっかりと確認する事をおススメします。

軽自動車VS普通車 【燃料費】

自動車取得後の最も分かりやすい維持費と言えば燃料費ではないでしょうか。現在自動車の燃料は「ガソリン」「軽油」「電気」「水素」の4つがあり、「ガソリン」の中に更に「レギュラーガソリン」と「ハイオクガソリン」があります。今回は「レギュラーガソリン」に絞って軽自動車と普通車の燃料費を考えてみたいと思います。

軽自動車

車両重量が軽くエンジン排気量も660ccと小型な軽自動車は、昔ながら燃費が良いと言うイメージがありますよね。ただ、実は軽自動車でも燃費の差が大きくなっています。現在最も燃費の良い軽自動車はスズキのアルトで、カタログ上ではガソリン1リットルで約37km走行出来るとされています。走行のしかたによって走行出来る距離はかなり変わりますので、実際に道路を走行した場合は1リットルあたり約20kmの走行が可能とされています。これに対し、車両重量も重たくなり大型化が進む軽自動車の中で、例えばホンダのNBOXのターボ搭載の4WDモデルの場合は、カタログ上でガソリン1リットルあたり約2kmの走行が可能となっています。実際の走行ではガソリン1リットルあたり約14㎞の走行距離となります。実燃費で言うと、アルトが約20㎞/1LでNBOXが約14km/1Lとなり、軽自動車の中でも車種によってはこれだけの開きがあります。

普通車

普通車の燃費は車種によってかなり大きな開きがあると言えます。また各メーカー間でも熾烈な燃費競争が行われており、好燃費な車種が次々に登場しています。中でもガソリンエンジンと電気的なモーターによって走行するハイブリッドモデルが、各社最も燃費の良い車種と言えます。現在、カタログ上で最も燃費の良い普通車はトヨタのプリウスです。ガソリン1リットルで約40kmの走行が可能と言う驚異の燃費基準に達しています。ただ、実燃費の集計結果によると、平均的に1リットルあたり約21kmと極端に減ってしまう傾向にあります。

対してトヨタが世界に誇るフラッグシップ車種、センチュリーは排気量5リットルのエンジンを搭載して、カタログ上の燃費は1リットルあたり13.6kmとなっています。実燃費も1リットルあたり約13kmの走行が可能なので、カタログ値と実燃費に差がほとんど無いのは凄いところですね。

結果

軽自動車VS普通車 燃料費は僅差判定で普通車の勝利と言えます。これは極端に燃費の良いハイブリッドモデルのカタログ燃費でのみ言える事ですね。実燃費を重視すると、その自動車の乗り方によって燃費は良くも悪くもなりますので、実際には僅差判定よりも「引き分け」が正しい表現かもしれません。もちろん車種やグレードによっても燃費は違いますので、こちらも実際に購入前に購入予定の車種とグレードの燃費のチェックは入念に行いましょう。

軽自動車VS普通車 【自動車保険】

強制加入保険である自賠責保険ではカバーしきれない部分を保証する自動車保険は、基本的に自動車に乗るならば加入するのがベストですよね。万が一の備えをするにこしたことはありません。自動車保険の保険料は「地域」「車種」「被保険者」「保険プラン」の4つの要素によって決定されます。今回は「車種」以外は固定とし、軽自動車と普通自動車の差を比較していきます。保険内容は、6S新規契約・35歳以上本人限定・車両保険一般・通勤通学使用の3つを固定とします。保険会社は見積もりが簡単に取れるネット系保険会社です。

軽自動車

軽自動車は最も燃費の良いスズキ「アルト」で自動車保険の見積もりを作成しました。その結果、年間の保険料は67,760円という結果になりました。車両保険金額は一般型170万円です。新規契約で月々の支払額にすると約6,000円というのはかなり安い印象を受けます。

普通車

普通車も最も燃費の良いトヨタ「プリウス」で見積もりを作成しました。年間保険料は、109,270円となりました。こちらも車両保険は一般型で軽自動車と同じですが、車両保険額が275万円とかなり高額になります。

結果

軽自動車VS普通車 自動車保険編は軽自動車の勝利となりました。全く同じ保険プランで年間保険料の差は実に41,510円にものぼります。この保険料の差には大きな理由が2つあります。まず車両保険額の差です。プリウスが275万円の保証を受けられるのに対し、アルトは170万円が上限となりますので、純粋にこの差が保険料の差に反映されています。車両保険額の差は新車価格の差とも言えますね。2つめの理由は、車種毎の事故率の差です。自動車保険を取り扱う損害保険会社は、車種毎に事故が起こる確率を算出しそれを保険料に反映しています。事故が起こる確率が高ければ単純に保険料が上がる仕組みになっています。分かりやすいところで言うと、スピードが出やすいスポーツカーは、事故率が高くなりますのでそれだけで保険料が高くなります。軽自動車は普通車に比べエンジンパワーが弱く、事故率で言うと比較的低い為に保険料は普通車に比べると割安になる傾向にあります。

軽自動車VS普通車 【オイル・タイヤ交換】

自動車を安全に走行させる為に必要な消耗品の交換も自動車を維持・所有する上でかかせません。ただメンテナンスフリーが極端に進む現在の国産車で必ず故障する箇所もほとんどありませんので、自動車を所有した後の交換部品で、最もオーソドックスかつ必ず交換する必要のある「エンジンオイル」と「タイヤ4本セット」の交換費用で、軽自動車と普通車の差を考えていきたいと思います。

軽自動車

軽自動車のエンジン排気量は660ccでかなり小型のエンジンが搭載されています。エンジン排気量によって必要なエンジンオイル量がほぼ決まっています。軽自動車のエンジンオイルは概ねどの車種も3リットルのエンジンオイルを使用しています。エンジンオイル1リットルあたり1,000円のものを使用するとすると、1回のエンジンオイル交換費用は3,000円です。

軽自動車のタイヤはサイズが13インチから15インチまでの大きさがほとんどで、グレードにより16インチという大型のものがあります。いずれも純正サイズです。タイヤ価格はホイールサイズが大きくなれば高価になり、更に扁平率が高いタイヤが高価になります。軽自動車のノーマルグレードによく使われている13インチのタイヤであれば、国産品でタイヤ1本あたり3,000円程度から販売されています。これを業者に持ち込んで交換工賃を1本あたり2,500円程度支払うと、タイヤ4本の交換費用はタイヤ代を含めて22,000円となります。オイル交換費用と併せて25,000円となります。

普通車

普通車の場合、エンジン排気量もタイヤサイズも車種とグレードによりかなりの開きがあります。今回は、搭載された1200ccのガソリンで発電し、その電気でモーターを回転させ走行するハイブリッド車の日産のノートe-POWERを普通車代表として考えてみます。

ガソリンエンジンを搭載するノートe-POWERは、電気自動車では無いのでエンジンオイルの交換が必要です。搭載される1200ccエンジンは、3.2リットルのエンジンオイルが必要です。こちらもいリットル1,000円のオイルを使用すると、エンジンオイル交換費用は3,200円となります。

純正タイヤサイズはノートe-POWERの多くのグレードで15インチが使用されています。このタイヤサイズになると安い国産タイヤでも1本約7,000円程度はするでしょう。交換費用は15インチなので軽自動車と同じく1本2,500円で計算すると、タイヤ代込の4本交換費用は、38,000円となります。オイル交換費用と併せると41,200円となります。

結果

軽自動車VS普通車 オイル・タイヤ交換編は、軽自動車25,000円に対し普通車41,200円と1.64倍の差をつけて、今回も軽自動車の圧勝と言える結果になりました。オイル交換もタイヤ交換も走行距離と経年劣化によって交換が必要となる点では共通で、年間走行距離が増えれば増えるほど交換回数も増えます。この為、年間走行距離が多いとそれに比例して増える維持費なので、自分がどの程度年間に走行するか事前に検討しておくと良いでしょう。また、タイヤとオイルは商品によって価格差がかなりありますので、この点も留意が必要です。

軽自動車VS普通車 【車検・整備】

新車登録時のみ3年間、それ以降は2年毎に受験が必要な自動車検査、通称「車検」。日本の公道は、この車検を受けていなければ走行する事を許されていません。今回はこの車検を指定工場を有する自動車販売店に依頼するものとし車検費用を比較します。車検費用は「自動車重量税」「自賠責保険料」「受験手数料」「整備費用」の4項目で構成されますので、この4項目の和を算出して比較します。今回は軽自動車をN-BOX、普通車をプリウスとしどちらもエコカー減税対象車とします。

軽自動車

売れに売れているN-BOOXもやはり軽自動車なので、自動車重量税はエコカー減税適用で5,000円です。軽自動車の自賠責保険料は車種関係なく24カ月で一律25,070円。更に指定工場を有する車検の受験手数料は一律で1,100円です。車検整備費用は、交換部品は特になく一般的な24カ月点検と基本作業工賃や車検機器使用料等も含まれるものとすれば、軽自動車の相場は約35,000円といったところ。これをまとめると

自動車重量税・・・5,000円

自賠責保険料・・・25,070円

受験手数料・・・1,100円

整備費用・・・35,000円

合計・・・66,170円

という結果になります。

普通車

ハイブリッドカーの代名詞、プリウスはもちろんエコカー減税対象車。エコカー減税適用で自動車重量税は15,000円になります。自賠責保険料は普通車一律で24カ月25,830円。車検の受験手数料は普通車も軽自動車も同じ1,100円となります。車検整備費用は軽自動車の場合と同じく、交換部品は特にないものとして、24カ月点検+基本作業工賃+車検機器使用料とすると一般的には約40,000円が相場となります。これをまとめると

自動車重量税・・・15,000円

自賠責保険料・・・25,830円

受験手数料・・・1,100円

整備費用・・・40,000円

合計・・・81,930円

結果

軽自動車VS普通車 車検・整備編は今回も軽自動車の勝利となりました。自動車重量税は、やはり優遇されている軽自動車がかなり安くなっていますね。プリウスはエコカー減税が適用されている為重量税は安くなっていますが、もしこのエコカー減税が適用されない車種であれば更に重量税の差が10,000円程度広がります。また構造の複雑さによって整備点検費用にも当然差が出ますのでこのような結果になりました。車種別で言うとプリウスはかなり故障が少ない部類に入りますが、軽自動車の簡易な構造に比べると普通車なので基本工賃も高くなるところは致し方ないですね。もちろん自動車の状態によって整備費用や交換部品代は大幅に変わりますので、今回は最低限必要な車検費用である事を熟知下さい。

軽自動車VS普通車 【新車価格】番外編

維持費とは異なりますので、番外編として新車時の車両販売価格を軽自動車と普通車で比較してみたいと思います。新車時の車両販売価格は、自動車保険の車両保険価額に直接スライドしていきますので、取得後の自動車保険の保険料に直接影響がある重要なポイントでもあります。新車取得時の諸経費は全く考慮せずに、純粋に車両本体価格のみの比較を行います。今回も軽自動車はN-BOX、そして普通車はノートe-POWERとし、どちらも最も安価なベースグレードを比較対象とします。

軽自動車

ホンダN-BOXの最も安価なグレードは660Gで、車両販売価格は131.5万円です。58馬力のエンジンパワーを発揮し、もちろん軽自動車なので4人乗り。カタログ燃費は1リットルあたり27km走行可能です。ちなみにN-BOXで最も高価なモデルは、カスタムモデルでターボ付きの4WDで車両価格は227.5万円となります。

普通車

日産ノートe-POWERの最も安価なグレードは1.2e-POWER Sで、車両販売価格は190.2万円です。ガソリンエンジンは発電のみの利用なので、モーターの馬力は109馬力。普通車なので5人乗りが可能です。カタログ燃費は1リットルあたり37.2km走行可能な脅威の数値です。最も高価なグレードはスポーティーなチューンが施されたカスタムモデルで、車両価格は267.2万円です。

結果

最も安いベースグレードの新車の販売価格だけで比較すると、もちろん軽自動車が60万円程度安くなる圧勝です。ただ、最も高いグレードになると価格差は約40万円にまで縮んでいます。更に自動車としての走行性能、燃費性能を勘案すると単純な価格差だけではなかなか甲乙つけ難い印象があります。もちろんデザインや使い勝手の面でも好き嫌いが出ますので、値段差以上の付加価値で各メーカーが競い合っていると言えます。

まとめ

軽自動車VS普通車の維持費5番勝負の結果は、4勝1杯で軽自動車の勝利という結果になりました。軽自動車の最大の魅力である維持費の安さは、こうして具体的にみると優遇されている税制にその大きな秘密がある事があります。また、比較的容易に製造でき、小型で安価な自動車という軽自動車のルーツがありますので、そもそも単純構造で安価な仕様となっており、歴史的にみてもこれが安い整備費用や部品代に直結していると考えられます。

とはいえ、軽自動車の維持費がいくら安くとも、もし軽自動車を放置しているのであればそれは毎年多くの損を生み出しています。もちろん普通車を廃車にせずに放置していれば尚更損が生み出されています。もしそんな放置車両の処分をお考えであれば、廃車本舗に廃車を依頼されてみてはいかがでしょうか。

廃車本舗に廃車を依頼すると、動かない車であっても無料で引き取ってもらえます。もちろん廃車申請の費用も無料なので、廃車にお金がかかる事がありません。更に、自社解体工場を全国3箇所に有していますので、余計な中間マージンを省き廃車の高価買取を行っています。つまり処分にお金がかかると思っていた廃車を買い取ってもらえる事だってある訳です。

廃車買取査定ももちろん無料。まずは電話かメールで廃車買取査定を依頼してみてはいかがでしょうか。