- 「最近自動車の発進時に変な振動が起こる」
- 「最近自動車がスムーズに加速しないような気がする」
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目次
車のトランスミッション(AT車)が故障した場合の症状
まずはAT車のトランスミッションが故障した場合の症状を細かくみていきましょう。車が加速しにくい・加速時に違和感を感じる
トランスミッションが故障すると、エンジンの回転がスムーズにタイヤに伝達されなくなり、走行や加速に違和感が出だします。 より具体的に言うと、走行中や加速中にエンジンが一時的に「空回り」した状態となり、今までのイメージより加速しなくなり走らなくなります。 ミッションやオートマが「滑る」と表現されるのはこの状態の事を指します。 この時点では、エンジン自体が故障して適正に回転出来なくなった場合と似た症状なので、早めにしっかりとした整備士による診断がオススメです。 更にこの状態が続くと、やがてトランスミッションはタイヤに回転を伝える事が出来なくなり、ドライブに入れてアクセルを踏み込んでもエンジンが空回りするだけとなります。オイルが焼きついたような異臭がする
トランスミッション内部のATオイル(オートマチックトランスミッションフルード)漏れて焼き付く事でオイル焼けの異臭がします。 エンジンを滑らかに回転させる為にエンジンオイルが存在するように、トランスミッション内部にもギアの回転をスムーズに行う為にATオイルが存在します。 エンジンに比べてトランスミッションは比較的自動車の最下部にレイアウトされますので、ATオイルの漏れが酷くなると、駐車後の地面にオイル染みが出来る事もあります。 もちろんエンジンオイルが漏れた場合も異臭や地面にオイル染みが出来る場合もありますので、この点もしっかりと整備士に診断してもらう必要があります。変速した際に異音や振動を感じる
トランスミッションの劣化がすすむと、走行中のギア変速時に振動や異音が発生します。 トランスミッションは、内部の大小異なる「ギア」の嚙み合わせを調整する事で、適切な回転を生み出しています。 この過程で、ギアを変換する事が今まで通りスムーズに行えなるなると、そのタイミングで振動や異音が発生してしまいます。燃費が悪くなる
トランスミッション内部の劣化がすすみ、オートマが「滑る」状態になると、徐々に燃費が悪くなります。 オートマが「滑る」状態はつまり、エンジンが空転している状態。 もちろん空転させているだけでもエンジンは燃料を消費しますので、走行距離に対しての燃料消費量は上がってしまいます。車のATミッションが故障する原因
ではなぜAT車のトランスミッションは故障するのか、具体的にみていきましょう。寿命による故障
他の部品と同様に、トランスミッションも寿命による故障が引き起こされます。 自動車の構造上、トランスミッションはエンジンと同等の基幹部品なので、かなり精密に造られています。 しかし、工業製品であるが故に、使われているゴムの劣化や金属の摩耗は必ず起きますので、これらが原因で故障が引き起こされます。ATF(オートマチックトランスミッションフルード)による不具合
ATF(オートマチックトランスミッションフルード)の劣化によってもトランスミッションの故障は引き起こされます。 トランスミッション内部で潤滑油の役割をするATFが劣化する事により、トランスミッション内部のギアの回転に余計な摩擦が発生し、やがてギアが劣化し消耗していきます。 また、ATF交換時にメーカー指定の粘度のオイルを使用しなかった場合や、ATFを入れすぎたり、逆に少なすぎた場合も、本来のトランスミッションの動作が出来ず摩耗や故障の原因になります。ドライバーの運転のくせ
急激なギアチェンジ(変速)を多用した運転はトランスミッションの故障につながります。 自動車が急発進や急加速を行う時は、シフトダウン等でトランスミッションにかなりの負担がかかります。 スピードが出せない状況でもアクセルを踏み込んでしまうクセのある方は、それだけでトランスミッションの寿命を縮めていると言えます。 また、急勾配の坂道や下り坂も同じような事が言えます。 自動車は坂道を上る時にシフトダウンを行い、更に下り坂になるとトランスミッションに負担のかかるエンジンブレーキを使います。 普通に運転をしていても、山間部で使っている自動車はそれだけでトランスミッションに多くの負担がかかっていると言えます。MT車の故障原因は半クラッチの多用が主な原因
MT車のトランスミッションの故障の多くは、半クラッチの多用が主な原因です。 MT車でギアチェンジをする際にはクラッチを踏み込み、ギアチェンジを行いますが、この際に半クラッチを多用している場合はクラッチの消耗が進みます。 クラッチの消耗が進み、不具合が起きるとシフトチェンジし難いといった症状を引き起こします。そうなると、強引にシフトチェンジをしなくてはいけなくなります。 この結果、トランミッションの余計な負担がかかり故障を誘引します。 トランスミッション故障の初期症状とクラッチ摩耗の初期症状もかなり似ていますので、しっかりとした整備士に診断してもらう必要があります。トランスミッションが故障・不具合を起こした場合の修理費用
トランスミッションの故障や不具合が発生した場合の修理費用について詳しく解説していきます。AT車のトランスミッションを修理する場合の費用
AT車のトランスミッション修理は、その診断内容によって次の3パターンがあります。修理内容 | 修理費用 |
---|---|
ATF交換 | 軽自動車7,000円~8,000円 普通車10,000円~20,000円 |
シール(ゴムパッキン)交換 | 軽自動車2万円~3万円 普通車3万円~5万円 |
トランスミッション交換 | 軽自動車15万円~30万円 普通車20万円~50万円 |
ATFの交換だけでいい場合の費用
ATFの交換を行う場合、軽自動車で7,000円~8,000円程度、普通車の場合で10,000円~20,000円程度の費用が必要になります。 ATFはエンジンオイルに比べると使用されている量が多い為、一般的なエンジンオイルの交換よりも交換費用が上がります。 ATFの交換だけでいい場合の症状は、走行中のシフトチェンジの際に少し振動やショックが出てきたと感じる時です。 トランスミッション不良の初期症状だと言えます。かなり多くの車種では、概ね5~6万キロ走行毎にATF交換を行う事が推奨されています。トランスミッション外部のシール(ゴムパッキン)交換の場合の費用
ATF漏れ修理の為のトランスミッション外部のシール交換を行う場合は、軽自動車で2~3万円、普通車の場合3~5万円程度となります。 トランスミッションからのATF漏れの原因が、トランスミッション外部のジョイント部分のシール(ゴムパッキン)の劣化の場合、この修理方法となります。 シール交換は、ATFをいったん全て抜いて作業を行いますので、ATF交換費用が必然的に追加され、おのずと修理費用が高額になります。 ATF漏れ箇所の特定は経験のいる作業なので、出来る限り新車ディーラーや整備に定評のある整備工場に依頼する事をおススメします。トランスミッション全体を交換する場合の費用
トランミッション自体を交換する場合は、軽自動車の場合で15万円~30万円程度、普通車の場合で20万円~50万円程度となります。 トランスミッションはエンジンと同程度に精密で重要なパーツなので、トランスミッション自体が非常に高額になります。 もちろん交換作業もエンジンと同程度の労力と時間を要すため、その交換工賃も非常に高額になります。 トランスミッションには、- 中古品
- リビルト品
- 純正新品
MT車のトランスミッションを修理する場合の費用
それでは次にMT車のトランスミッション修理についてみていきます。修理内容 | 修理費用 |
---|---|
クラッチだけを交換する場合 | 軽自動車3万円~5万円 普通車3万円~10万円 |
トランスミッション交換する場合 | 軽自動車15万円~30万円 普通車20万円~50万円 |
クラッチだけを交換する場合
MT特有の部品であるクラッチ交換費用は、軽自動車の場合で3~5万円程度、普通車の場合で3~10万円程度です。 エンジンやミッションのレイアウトにより、非常にクラッチ交換作業のしにくい車種は交換工賃が上がってしまいます。 またレースカー等に使われるような、社外強化クラッチ等は純正新品のクラッチに比べて非常に高額になり、部品代だけで10万円オーバーと言う事もあります。 ギアが入りにくかったり、ミッションが滑っているような症状の場合、クラッチの摩耗が起因する事がよくありますので、まずはクラッチ交換が修理の定番と言えます。トランスミッション全体を交換する場合の費用
MT車のトランスミッション自体の交換費用は、AT車と変わらず軽自動車で概ね15万円~30万円程度、普通車の場合で20万円~50万円程度となります。 クラッチ交換を行ってもギアチェンジがし難かったり、「滑っている」症状が改善されない時はトランスミッションそのものが故障しています。 この場合はトランスミッション交換の他に修理の手立てはありません。トランスミッション(AT車)が故障したら修理か乗り換えどちらを選ぶべきか
トランスミッションの修理は、超高額整備となりやすいので、なかなか修理か乗り換えの判断が難しいところですよね。 ここではそんなトランスミッションの故障後のベストな対応を、車の状況別に詳しく解説していきます。新車・年式の新しい車は修理して乗り続けよう
新車や新車登録から5年程度しか経過していない比較的新しい車の場合、乗り換えるよりも修理をして乗り続けた方が賢いです。 こういった車両の場合、まず新車からの保証期間内で保証対象車の可能性があります。 もし保証対象車であれば、無償でトランスミッションの修理が受けられます。また、トランスミッションにリコールが出ている車種であれば、無償修理も可能です。 補償対象車かどうか、リコールが出ているかどうかを確認する方法は愛車を取り扱っている新車ディーラーに聞けばすぐにわかります。 保証の対象外の場合はあれば修理費用が数十万円を超えますが、修理額がその車の価値を超えることはありません。 つまり修理をせず同じ車種に乗り換える費用よりも修理費用の方が安くなるわけです。 そのため、新車登録から5年以下の比較的新しい車の場合は、乗り換えよりも修理を選びましょう。過走行車・年式の古い車は乗り換えを検討しよう
10万キロを超えるような過走行車両や、新車から10年を経過するような古い車の場合、修理は行わずに乗り換えを検討しましょう。 特にミッション自体を交換する場合は、修理費用は20万円を有に超えます。 こういった過走行車や年式の古い車両の多くは、同じ車種に乗り換える費用より修理費用の方が高額になりますので、早めに乗り換えを検討することがベストです。 また、ATF交換やシール交換で安く修理が済む場合でも、過走行で年式の古い車体は、あらゆるパーツが経年劣化や摩耗を起こしており、ミッション以外にも重篤な症状が出る場合があります。 こういった観点から考えても、やはり過走行や年式の古い車両のトランスミッション不良は乗り換えのタイミングだと言えます。 このような故障車は中古車として買い取ってもらうことは難しいため、基本的には廃車を行わなければなりません。 廃車を自分で行う場合、もしくは乗り換える車を購入するディーラーに下取りしてもらう方法がありますが、この場合故障した車は0円、もしくは低い価格で下取りされることがほとんどです。 ですが、廃車を買い取っている専門業者に依頼すれば、トランスミッションが故障していて自走できない車でも数十万円の買取価格がつく場合があります。 廃車買取について気になる方は以下の記事も参考にしてください。 関連記事:故障車の買取は「修理しない」が鉄則!お得に売る方法を徹底解説 関連記事:下取りか廃車か一番お得に車を手放す方法!シーン別に詳しく解説 関連記事:廃車の費用は5万超え?0円引き取りや廃車を高額で売る方法を解説過走行車・年式の古い車でも乗り続けたいならオーバーホールも視野に入れよう
年式が古くなり、純正新品の供給がストップしている車両の場合、修理の方法としてトランスミッションのオーバーホールがあります。 純正新品の供給が無い車両のトランスミッションの交換は、中古部品やリビルト部品で行いますが、故障したトランスミッションを分解整備して修理を行うオーバーホールという方法もあります。 年式が古くても人気のあるプレミアカーや、クラシックカー等で用いられる修理方法です。 ただしトランスミッションのオーバーホールは高度な整備技術が必要で、非常に整備費用が高額になります。 一般的な車両の場合はあまり行われませんが、余程思い入れのある古い車両やプレミアが付いている古い車両では、この方法を用いて修理しても良いでしょう。まとめ
トランスミッションはエンジンの回転を適切な配分でタイヤに伝える自動車にとって重要なパーツです。 エンジンと同程度に非常に精巧に作られており、トランスミッション自体が非常に高額なパーツとなっています。 この為、トランスミッションの交換ともなると、軽自動車でさえ20万円以上、普通車であれば30万円~50万円以上の修理費用が必要となります。 こういった事から、自動車の状況にもよりますが、多くの自動車はトランスミッション故障は「乗り換え」のシグナルだと言えます。 乗り換えか修理をして乗り続けるかの判断基準は以下になります。- 新車・年式の新しい車は修理して乗り続ける
- 過走行車・年式の古い車は乗り換えを検討する
- 過走行車・年式の古い車でも乗り続けたいならオーバーホールも視野に入れる