車の修理
セルモーターの交換費用はいくら?交換目安や寿命、ベストな交換先を紹介
エンジン始動にはかかせないセルモーター。どれだけ他の部品の調子が良くても、セルモーターが故障して回転しないと、自動車はエンジンを始動させる事さえ出来ません。
セルモーターはエンジンを始動させる為の最初の数回転を生み出す為の電気式のモーターです。
そのため、セルモーターの故障は自動車にとって致命的、早急な交換修理が必要となります。
そこでこの記事では、
- セルモーターの交換目安
- セルモーターの交換費用
- セルモーターの交換先
を解説します。
セルモーターの故障でお困りの方は5分ほどで読めるこの記事を参考にしてください。
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セルモーターの交換目安
セルモーターの交換目安は以下になります。
- セルモーターが回らなくなった時
- セルモーターから異音が聞こえる場合
- 10万キロ以上の過走行車の場合
この場合は、セルモーターの交換目安になります。
セルモーターが回らなくなった時
セルモーターが前触れもなく突然回転しなくなった時は交換の時期です。
意外とこのような状況にはなりやすく、セルモーターは接触不良により通電出来なくなり、突如として回転しなくなります。
ヘッドライトの消し忘れ等でバッテリーがあがった際も一切セルモーターは回転しないので、症状としては同じです。
ただ、バッテリーあがりの場合は自動車に電力が残っていないので、エンジン始動を行う前にキーレスキーが動かなったり、メーターパネルも一切表示されません。
セルモーター故障の場合は、エンジン始動以外は普段通りに自動車は反応しますので、この点はバッテリーあがりと異なるポイントです。
セルモーターが回らない時は叩くと治る可能性がある
接触不良で突然動かなくなったセルモーターは、軽い刺激を与えると普通に動き出す事があります。
ハンマーやレンチ等、硬いものでエンジンルーム内のセルモーターを叩いて刺激を与えると動き出すことがあります。
冗談のようですが自動車整備の世界では一般的に行われる事で、経年劣化でセルモーターに接触不良が起こった場合にのみ有効です。
刺激を与えて動き出したからといって、故障部分が直る訳ではなく、あくまでも一時的にエンジンを始動する為の裏技だと言えます。
セルモーターから異音が聞こえる場合
セルモーターが回転する際の音が、いつもと違うキュルキュルという甲高い音になった場合はセルモーター交換のタイミングです。
セルモーターの使用による経年劣化により、モーター内部のギア等の摩耗が起こり、本来では出ない異音が発生します。
この段階では、異音こそしますがセルモーターはまだ回転出来ますのでエンジンも始動できます。
ただし、この状態を放置するといずれセルモーターがが故障し回転出来なくなりますので、異音が出だしたら早めの修理が必要です。
10万キロ以上の過走行車の場合
10万キロ以上走行した車の場合も、セルモーターの交換の目安と言えます。
エンジン始動を行うためには必ずセルモーターは回転します。
この為、走行距離が延びればそれに比例してセルモーターの劣化も進んでいきます。
ただし、長距離走行がメインの自家用車や、長距離走行がメインの貨物車等は、走行距離が伸びてもセルモーターの経年劣化はさほど進まない傾向にあります。
セルモーターの交換にかかる費用一覧
セルモーターの故障の場合はセルモーターの交換となり、費用相場は30,000~50,000円が相場です。
この内訳としては、セルモーター代+交換工賃にあります。
交換工賃は車種により幅がありますが、一般的には1万円~2万円程度となります。
また、セルモーターの部品代は、交換する部品により次の表のような相場となります。
| 交換部品 |
価格相場 |
特徴 |
| 純正新品 |
30,000円~50,000円 |
自動車メーカーが販売している正規部品。部品保証が長期。 |
| 社外新品 |
10,000円~20,000円 |
純正部品に準じている汎用部品の新品。価格面に優れている。 |
| リビルト品 |
10,000円~20,000円 |
純正部品の中古品を分解して再度組み立てたもの。部品保証有。 |
| 中古品 |
3,000円~7,000円 |
廃車から取り出した中古部品。部品保証は無いが最も安価である。 |
よくあるパターンとしては社外新品やリビルト品を使用するケースですが、長持ちさせたい場合は純正新品を選ぶのが一番です。
セルモーターの交換先を費用が安い順に紹介
ここでは実際にセルモーターの交換を依頼できる業者を価格順にご紹介いたします。
| 依頼先 |
特徴 |
| 整備工場 |
中古品から純正新品まで取り扱い可能。交換工賃も比較的安価。初めての修理依頼の場合のみ若干敷居が高い事もある。 |
| カー用品量販店 |
中古品から純正新品まで取り扱い可能。全国一律で明朗会計とサービスを提供している。交換工賃は整備工場に比べると割高。 |
| 新車ディーラー |
純正新品を使っての交換修理。作業面もサービス面も安心出来る。部品保証は長いが、交換費用は最も割高となる。 |
| 自分で交換 |
ネットで中古やリビルトのセルモーターを自分で購入して、自分で交換する方法。交換工賃が不要。工具と知識と時間が必要。 |
整備工場
主に自動車整備や修理を行う整備工場や、それらを併設する中古車販売店へセルモーターの交換を依頼する場合、最も交換費用が安価になります。
まず交換工賃が新車ディーラーやカー用品店に比べると比較的安価に設定されています。
交換部品も、
と全て取り扱っているのも特徴です。修理費用の面で希望を言えば、どの部品を使って修理をするか提案してもらえます。
ただ、整備工場は地域に根差した個人経営の場合も多いので、最初に修理依頼をする事自体、敷居が高い場合があります。
また、輸入車等、構造が特殊な場合は取り扱い出来ない事もありますが、費用は安くで対応してもらえるので、まずは整備向上に依頼相談してみましょう。
カー用品量販店
カー用品の量販店は、一定規模の整備工場を有していますので、自動車の整備や修理も依頼する事が出来ます。
カー用品量販店でセルモーターの修理を依頼する場合も、純正新品・社外新品・リビルト品・中古品での交換が可能です。
自分でネットで購入した部品を持ち込んでの持ち込み修理も依頼できるのも特徴です。
カー用品量販店は全国にショップがあり、サービスや作業工賃は全国で一律です。
地域に根差した整備工場よりも若干作業工賃が高くなりがちですが、最も気軽に作業依頼が出来る仕組みとなっています。
新車ディーラー
車検や修理等、自動車に関する事は全て新車ディーラーに依頼されている方も多いかもしれませんが、新車ディーラーでももちろんセルモーターの交換修理が依頼出来ます。
新車ディーラーにセルモーターの交換を依頼すると、純正新品での交換修理となるので交換費用は最も高額になります。
反面、作業クオリティーも高く、また部品自体にも長い保証が付いていますので、万が一の時にも最も安心できる依頼先だと言えます。
自分で交換
純正新品以外のセルモーターはネットで簡単に購入出来ますので、セルモーターを自分で交換するのも一つの方法です。
もし中古品を自分で購入して自分で交換すれば、費用は数千円程度で済みます。
ただ、セルモーターの交換作業目安は60分から90分程度と、自動車の整備知識もかなり必要です。
安価で修理が出来ますが、自動車整備に自信のある方のみできる方法なので、基本は業者に依頼することをオススメします。
セルモーターの交換費用が高額な場合は買取も検討しよう
セルモーターの交換費用が予想よりも高額になった場合は、修理をせずにそのまま売却するか廃車を検討した方が良いでしょう。
比較的年式の新しい自動車や走行距離の少ない自動車の場合、セルモーターの交換費用は数万円程度です。
ただし、年式の古い自動車や走行距離の多い自動車の場合、耐久性の高いセルモーターが故障しているという事は、他の部品も故障している可能性がかなり高いと言えます。
セルモーター交換に際して、同時に外ベルトやウォーターポンプ、ラジエターやコンデンサやイグニッションスイッチの交換が必要になった場合、交換費用は10万円を超えてしまいます。
予想以上に修理費用が高かった時は、修理せずに乗り換えを検討するのも一つの手です。
セルモーターが故障していても、年式が新しく走行距離も少なければ、中古車としての価値が残っていますので、中古車買取査定に出してみましょう。
年式も古く走行距離もかなり伸びている場合は、廃車費用を支払って廃車にする・・・。
と思われがちですが、セルモーター壊れてエンジンのかからない古い自動車でも、廃車買取業者に廃車買取を依頼すれば買取価格が付いて売却出来るんです。
廃車買取業者は動かないような「廃車」でも中古パーツとしてや鉄スクラップとして商品化しています。これにより、セルモーターが故障してエンジンがかからない自動車でも値段を付けて「商品」として買い取ってくれるんです。
年式が古く走行距離もかなり走っているセルモーターが壊れた自動車でも、廃車費用を支払う前に、まずは廃車本舗のような廃車買取業者に廃車買取査定を依頼してみましょう。
まとめ:セルモーターの交換費用は修理先や部品の品質で異なる
セルモーターの交換費用は修理を依頼する業者や部品の品質によって大きく異なります。
まだまだ乗り続けたい車の場合は当然正規ディーラーに依頼する方が長持ちすると言えますが、費用を最小限に押さえて交換した場合は整備工場で中古品のセルモーターを交換してもらいましょう。
ただ、セルモーター以外にも交換する部品が多く、交換修理費用が予想よりも高額になる場合は、修理をせずに買取も検討すべきです。
自動車としての価値が残っている場合は、中古車売却を依頼すると良いでしょう。
自動車としての価値が残っていない古い自動車の場合は、廃車費用を支払って廃車するのではなく、廃車買取業者に依頼すればたとえ破損部品が多く、自走できない車でも買い取ってくれます。
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