- 事故車は修理か乗り換えかどっちがいい?
- 事故車の修理費用の相場
- 事故車を修理するか乗り換えるか判断するポイント
- 事故車を修理・乗り換えする際の手続き方法
目次
事故車の修理費用相場を破損箇所別に解説
ここでは、- エンジン
- フレーム
- ドア
- フロント
エンジンが破損した場合の修理費用
事故でエンジンが破損した場合の修理費用が概ね10~50万円ほどかかります。 載せ替えるエンジンの購入費用と工賃を合わせるために高額になります。部品を中古品にするか新品にするかで多少修理費に誤差が出ますが、それでも10万円以上はします。 ただ、製造年が古い車や会社の場合、載せ替え用のエンジンが見つからない、もしくは輸入する必要があり、その場合は100万円を超える場合もあります。フレームが破損した場合の修理費用
フレーム修正を要するような事故車であれば、有に30万円~50万円程度の修理費用が必要となります。 フレームは軽い歪みでも修正するには相当の技術と時間を要しますので、10万円以上は必要になります。 フレーム修正を必要としない場合は、普通のボディの補修費用だけで済みますので、5万円~10万円程度の修理費用で済む場合もあります。 ただ、フレーム部分がほぼ無傷でもあたりどころが悪くエアバッグが出てしまった場合は、それを直すのに10~30万円ほどかかります。ドアが破損した事故車の修理費用
ドアが破損した場合は、修理の方法によって費用が大きく異なります。- ドアの板金修理:2万円前後
- ドアの交換:5万円以上
フロントが破損した事故車の修理費用
フロントの修理費用は概ね20万円~30万円程度かかります。 ヘッドライトやコンデンサまで交換が必要ならば、必然的にクロスメンバーやコアサポートの修正や交換が必要となりますので、30万円以上することもあります。 ただ、フロントのダメージがフロントバンパーだけであれば、新品バンパーでも4~5万円程度で交換出来ます。 また、フロントの場合も事故の程度によってはエアバッグがでますので、上記の金額にプラスして10〜30万円ほどかかるので、エアバッグが出てしまった際には修理費用が高くなると考えておきましょう。事故車の修理費用が高くなる理由
自動車の修理費用が高くなる理由としては、- 修理箇所によって部品の交換が発生する
- ダメージの程度によって費用が異なる
- 車の種類によって費用が異なる
修理箇所によって部品の交換が発生する
事故によって破損した車のほとんどは、ダメージを受けた部品は修理が出来ずに多くが「交換」となります。 部品交換には「部品代」と「交換工賃」が必要となります。一般的に交換工賃は作業の基準時間が決められており、それに基づき試算されます。 例えば部品代は5000円程度であっても、交換するための工賃が数万円になる部品も多くあります。 また、昨今の自動車は多くのセンサーやレーダーを搭載する精密機器です。さらにドアやシート等、多くの部分を電動で動かしています。これにより、部品の一つ一つも高額になってきています。ダメージの程度によっては費用が大きく異なる
車は破損のダメージの程度によって大きく費用が異なります。 例えば事故を起こしても幸いにしてボディの表面のかすり傷程度で住めば、ボディ補修で2~3万円程度で修理が可能です。 ただボディに大きな凹みが出来た場合や傷により、ボディの鉄板が破れてしまった場合は、交換が必要になります。その場合は交換費用が10万円を超えることもあります。 車重を軽くする為に、ボディの表面の素材に鉄板ではなく樹脂を使用している車種が増えています。樹脂は板金補修ができないために、交換が必要になるため、修理費用が高額になりやすいです。 また、エアバッグは事故から身を守ってくれるものですが、直すのには10~30万円以上の費用がかかります。低年式かつエアバックが出て、その他の破損もひどい状況であればまず廃車で間違いないでしょう。国産車、外車など車の種類によって修理費用が異なる
似たようなダメージであっても、車種によってその修理費用は大きく異なります。 国産車でもコンパクトカーは比較的修理費用が安くなりますが、国産車でも高級車は比較的修理費用が高額になります。根本的に使われている素材や部品が高額なので、それが修理費用に比例します。 外車の場合は、工賃云々より部品を海外から輸入する必要があるので、費用が高額になります。 また、輸入車は構造が国産車と比べると特殊な場合が多く、それを加味して輸入車ディーラーの工賃算出基準額は高額に設定されています。 この為、輸入車の修理費用は「高額な部品代」+「高額な工賃」となり、最も高額な修理費用となります。事故車を修理するか乗り換えるか判断するポイント
ここでは、- 事故車を修理せずに買い換えるべき車の状況
- 事故車を修理すべき状況
事故車を修理せずに買い換えるべき車の状況
事故車を修理せずに買い換えべき状況は修理費用が非常に高額になる場合です。 エンジンやフレーム、ドアの交換やエアバッグの直しが発生する場合、修理費用は合計で50~100万円以上となる場合がほとんどです。 また、修理を依頼しても元通りにはならず、事故のない車と比べても故障しやすくなるので、今後のことを考えると乗り換えた方が経済的です。 他にも、足回りに大きなダメージを受けた車両も乗り換えを検討した方が良いでしょう。 足回りの部品は、1mm程度のずれが異音や違和感、故障につながりますので、タイヤがもげてしまうような足回りへの大きなダメージを負った車両は乗り換えがオススメです。事故車を修理すべき状況
自動車を買取査定に出した場合、「修復歴有」とならないようなダメージの場合は普通に修理を依頼してそのまま乗る事がオススメです。 自動車事故によって自動車の骨組み(フレーム)にダメージを受けると、いくら切れに修理をしても「修復歴有」となり価値が下落します。 ただし、一見すると大きなダメージを受けていても、実はフレーム部分が無傷であったり、フレーム部分へのダメージが軽微な場合があります。 こういった車両は、綺麗に修理を行えば自動車の価値がほとんど下落しないので、修理がオススメです。 「修復歴」が付くか付かないかは、修理前に修理業者に確認すると教えてもらえますのでしっかりと確認しましょう。 また、ボディ表面の交換歴は「修復歴」に関係しないので、自動車の価値は下落しません。 この場合も修理して乗り続けるべきと言えるでしょう。事故車を修理、買い替えする際の手続きの流れ
ここでは、- 事故車を買い換える場合の手続きの流れ
- 事故車を修理する場合の手続きの流れ
事故車を買い替えする場合の手続きの流れ
まずは事故車の買い替えの流れを解説します。STEP1.事故をしたら警察と保険会社に連絡して事故の状況を伝える
軽微な事故であっても、事故を起こした場合は、まず警察に連絡してしっかりと現場検証をしてもらいます。 警察が現場検証を行うと「事故証明」を作成します。保険会社はこの「事故証明」が無いと保険金を支払ってくれませんので、事故後は必ず警察に連絡しましょう。 次に加入している自動車保険会社に事故連絡を入れます。 事故の相手がいる場合は相手の名前と連絡先、そしてどこの修理工場に入庫するか、また出来る限り事故の状況も具体的に報告します。STEP2.車を乗り換える旨を伝え保険金の入金を依頼する
事故後に自動車の修理費用として支払われる保険金は大きく分けて2つです。 まず事故を起こした相手方から支払われる修理費用の保険金です。 自動車事故は、その状況によって当事者の過失の割合が保険会社の担当によって決められます。 例えば事故の自分の過失が3割、相手の過失が7割の場合、自分の自動車の修理費用の7割の金額が相手方の保険会社から保険金として支払われます。 そしてこの時、自動車保険に車両保険を付帯していれば、自分の自動車保険から残り3割の費用が保険金として支払われるのが2つめの保険金です。 もし乗り換える場合は、保険会社に自動車を乗り換える旨を連絡して、保険金を現金で受け取りましょう。 ただし、修理費用が満額支払われる訳ではありません。 自動車保険は、その自動車の時価額により算定されますので、その自動車の時価額以上に修理費用がかかる場合は、自動的に「全損」と判定され、時価額が上限金額となります。STEP3.事故車を下取りまたは廃車にして処分する
乗り換える場合は、今まで乗っていた自動車を処分する必要があります。 事故後に搬入したディーラーやショップに処分を依頼する事が多いですが、基本的には価値が残っていても安く買い取られる、事故車の廃車費用を請求される事もあります。 事故車を処分する場合は、廃車や買取をディーラーに依頼するのではなく、廃車買取を行っている業者に依頼するのがベストです。 関連記事:下取りか廃車か一番お得に車を手放す方法!シーン別に詳しく解説STEP4.乗り換えする車を選ぶ
最後に乗り換えする車を選びます。 その際、保険会社からいくらの保険金が支払われるかしっかりと確認をしておきましょう。 それを基準に乗り換え車両の検討に入ると、後々の揉め事も防止出来ます。事故車を修理する場合の手続きの流れ
事故後に事故車修理を行う場合は次のような流れになります。STEP1.事故をしたら警察と保険会社に連絡して事故の状況を伝える
事故時はまず警察に連絡して、現場検証をしてもらい「事故証明」を作成してもらいます。 次に事故の相手の情報や詳しい事故状況や事故車の入庫先のショップの情報を自分の加入する保険会社に連絡します。STEP2.車を修理する旨を伝え保険金の入金を依頼する
事故車を入庫したショップに修理する旨を伝えれば、その後の保険会社とのやりとりを全てやってもらえます。 保険金は乗り換える場合と同じで、事故の過失割合によって相手方から支払われる保険金が決まります。 自分の過失割合分の修理費用については、車両保険を使って保険金で支払うか実費で支払うかの2択になります。 相手の修理代の保険金支払いがある場合は基本的に保険の等級が下がり保険料がアップします。 この為、車両保険を使っても使わなくても保険料がアップしますので、車両保険を付帯している場合は活用しましょう。STEP3.修理工場で修理を依頼する
修理を依頼する場合は、基本的に事故後に搬入したディーラーやカーショップ、板金工場に修理を依頼する事になります。 修理の見積もりや、対保険会社との折衝は全て修理を依頼した業者が行ってくれます。 もし、車両保険を使って修理をする場合や、過失割合が10対0で修理費用の全額が相手方負担の場合、出来る限り部品交換を行い完全な状態に近づける修理をしましょう。 例えばドアの修理の場合、鈑金補修をして修理をした場合と、新品ドアに交換して修理をした場合では仕上がりが全く異なります。 鈑金補修をした場合は「補修跡」が残り、新品ドアに交換した場合は「交換歴」が残りますが、その後の自動車の価値は後者の方が高まります。 もちろん後者の方が修理費用は高額になりますので、修理費用相手方負担の場合か車両保険による保険料支払いの場合は、高額な修理費用になっても出来るだけ綺麗に仕上げてもらいましょう。事故車を修理する際の注意点
事故車を修理する際には、以下の3つの点に注意してください。事故車扱いとなり中古車の価値が低くなる
一般的に自動車が「事故車」となると、事故をしていない同じ車種に比べ価値が10%~20%程度下落します。 中古車市場で価値が下落する「事故車」とは「修復歴」がある車の事を指し、「修復歴」とは「自動車のフレームのダメージ」の事を言います。 つまり、事故を起こしても自動車の骨組みである「フレーム」にダメージが無ければ「事故車」扱いとはならず、その後価値が下落する事もありません。 修理後に「修復歴」が残るかどうかは修理業者に事前に確認しておくと良いでしょう。事故車を修理しても故障のリスクは高くなる
事故を起こした自動車を修理する場合、100%完璧に元通りになる事はなく事故をしていない比べると、故障のリスクは高くなります。 見た目だけの問題で済めばまだしも、走行中の異音や振動、動作不良等、事故による故障リスクは増大します。 特にミッション系や足回りは走行に重要な部分ですが、事故によるダメージが分かり辛く、修理後にその影響が徐々に出てしまう時もあるので注意が必要です。事故車の修理を依頼してもすぐに車に乗れない可能性がある
事故車の修理には一定の時間が必要です。 自動車保険を利用する場合であれば、修理開始前に修理見積もりや保険金支払いの折衝、また過失割合の決定に時間を要します。 これが決定した後、実際に修理に着工しますが、部品の交換やフレームの修正、鈑金補修や塗装等、とにかく事故車修理には手間暇がかかります。 軽微な修理で1週間~2週間程度、大規模な修理であれば有に2~3カ月の修理期間を要します。 この間はもちろん自動車業者に自動車を預けたままになりますので、レンタカーや業者の代車を借りる事になります。 良心的な修理業者であれば、無料の代車を貸してもらえる事もありますので、こういった良心的な業者は事前に探して馴染みになるのも一つの手です。まとめ
事故を起こして自動車がダメージを受けてしまった場合、乗り換えるか修理をするかの判断基準のポイントは自動車が受けたダメージの大小、それに伴う修理費用です。 修理費用が高額な場合は乗り換えがオススメとなります。 事故車の修理費用がその車両の市場価格を上回る場合は、「全損」扱いとなりますので乗り換えが決定的となります。 また、足回りやエンジンルームに大きなダメージを受けた事故車は、今後も乗り続ける事を考えると、異音や振動等の故障リスクが跳ね上がります。 こういう車両はいくら年式が新しくても、出来る限り乗り換えを検討した方が良いと言えます。 もし事故車から乗り換えるならば、下取りは極力依頼せず、専門業者に廃車買取を依頼してみましょう。 以下では無料で廃車の査定を立ち会いなしの電話一本で受け付けております。事故の程度がひどく、- 廃車するのにお金がかかる
- 廃車を少額でもいいので買い取ってもらいたい
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