- 「10万キロ以上を走っている過走行車でも買い取ってもらえるの?」
- 「目立った傷がなくても走行距離が長いだけで買取してもらえない可能性はあるの?」
- 過走行車の乗り換えを検討している
- 10万キロ以上走行している車を買い取ってもらいたい
目次
20万キロ以上走っているような過走行車でも買取可能
冒頭でもお伝えした通り、日本車は10万キロだけでなく20万キロを超えるような車でも買取は可能です。 実際、10万キロを超えてくると部品の劣化により大きな修理が増えます。10万キロ走行を超えると買い替えタイミングの目安とされており、そのラインで買取を検討する方も多いです。 大切にメンテナンスし続ければ20万キロ以上の走行も可能ですが、これら過走行車でも買取を依頼でき、新車の購入費用に充てることができます しかし、過走行車は走行距離が多いだけでなく、パーツの劣化も考えられるので買取価格はそれほど期待できるものではありません。 とはいえ、過走行車であっても廃車するだけが選択肢ではありませんので、買取できることも頭に入れておきましょう。過走行車と呼ばれる車の特徴
そもそも、日本における過走行車は、「年間1万キロ以上走る」車のことを指します。例えば3年落ちの中古車で4万キロ以上走っていれば「過走行車」と該当します。 また走行距離が多いと車の外装・内装などの見た目にも変化が出ます。 外装に「飛び石による傷」や「擦った跡」があったり、内装でも「シートクッションのヘタリ」や「内装パーツの傷・汚れ」があったり、走る分だけ内外装の損傷が顕著です。 つまり走行距離含め、「走行に必要な部品の消耗」や「見た目の劣化」が過走行車の特徴です。過走行車は査定額へのマイナス面が大きい
過走行車は、整備費用が多く掛かる可能性があります。 車検の基準は厳しいため、その際の費用も加味され査定額に影響します。 さらに便利な機能や快適にする機能も、過走行による消耗で壊れる可能性が高いと言えるでしょう。 「カーエアコン」や「電動スライドドア」、「電動格納ドアミラー」、「パワーウィンドウ」などのことです。 過走行に加え、「低年式」であることも買取査定額に影響します。これは走行距離が少なくても減点されるポイントです。 その理由として、ボディ・フレームの腐食サビやゴムパーツの劣化、紫外線の影響によるレンズのくもり、同じくプラスチック部品の色あせが上げられます。 つまり低年式車ほど「経年劣化」が懸念されるため、査定額でマイナスとなります。 日本では車検時期の影響により、新車から3年・5年・7年経過で手放すことが多いです。 例えばトヨタの「プリウス」の場合、新車時に車両本体価格240万円だったのが7年経過(7万キロ走行)すると、50万円前後まで価値が下がります。 したがって走行に問題がなくても、年式が古くなるほど、査定ではマイナスに影響します。過走行車の状況別でおすすめの買取依頼先を紹介
過走行車を買い取ってもらう場合、依頼先によってその「買取価格」は異なります。 以下では、買取依頼先ごとの特徴を紹介しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。過走行車を高く買い取ってもらいたい場合は廃車買取業者に依頼する
過走行車を高く買い取ってもらいたい場合には、廃車買取業者を選びましょう。 日本で評価されずに価値が付かない過走行車でも、パーツをバラして販売したり、海外向けに販売する、など幅広い販路をもっているので、買取に対応してくれます。 また、状態のいい過走行車であれば、高額買取も期待できます。廃車買取業者は中古車買取が対応していない「海外ユーザーに向けた販売」もできるため、日本よりも高値で売れるのです。 日本では10万キロを超えると乗り換え、という感覚ですが、海外では「乗れるまでのる」と考える方が多く、その点日本車は品質がよく壊れにくいので海外では人気です。 つまり海外へ輸出することができれば、買取の際に「需要に見合った価格」を付けることができるということです。これは過走行車だけでなくパーツのみの輸出も同じことが言えます。希少価値の高い車などは中古車買取に依頼する
車種によっては希少価値があり、日本の市場では高値で取引されている可能性があります。 その場合、過走行車でも需要があるので、廃車買取よりも中古車買取に依頼した方が高額買取が期待できます。 たとえば、1986年の6月製造の「スプリンタートレノGT アペックス」は35年以上経っていますが、過走行車であっても200万円以上で買取されることもあります。 廃車買取業者でもそれ相応の値段をつけてくれる場合がありますが、やはり日本の市場向けに売るのであれば中古車買取業者を選んだほうが安心と言えます。 ただ、高額買取がつくのは過走行車であっても状態が良い場合なので、- 修理しなければ走らない
- 数年エンジンもつけずに放置していた
乗り換え予定で過走行車を処分したい場合はディーラーに依頼
過走行車を乗り換えたい場合、各ディーラーで下取りに出すのが一番時間を取られずに済むでしょう。処分から新しい車の手配まで任せることができます。 その際、過走行車において下取り価格が付くというよりは、新しく買う車の値引きのような形で、扱われます。 ただ、ここで提示される値引き額は廃車買取や中古車買取でもらえる買取代金よりも低いのがほとんどなので、その点は理解しておきましょう。 またディーラーに下取りしてもらう場合は、過走行車の状態によっては、別途処分費用を取られる可能性があります。 ディーラーは基本的に「車の販売」をメインにしており、過走行車を下取りしたとしても、そこからの販売ルートを持っていないか、廃車に対応していないためです。過走行車の買取事例
ここからは10万キロ走行を超える過走行車の買取事例を一部紹介します。 紹介するのは、廃車買取を専門とする「廃車本舗」での買取事例です。過走行車の買取事例1|トヨタ・セルシオ
年式 | 2001年 |
排気量 | 4300cc |
走行距離 | 260000km |
買取価格 | 150,000円 |
過走行車の買取事例2|三菱・ランサーエボリューション
年式 | 1998年 |
排気量 | 2000cc |
走行距離 | 200000km |
買取価格 | 350,000円 |
過走行車の買取事例3|三菱・パジェロ
年式 | 1992年 |
排気量 | 2500cc |
走行距離 | 230000km |
買取価格 | 117,080円 |
過走行車から乗り換えるタイミング
一定の距離を超えた過走行車は乗り換えるタイミングが難しくなります。 長年乗ってきた車なら愛着も湧くので、タイミングを見失ってしまう方が多いです。 ここからは過走行車を乗り換えるタイミングとその理由を解説します。- 10万km走行を超えたら乗り換えを検討する
- 車の走行に関わる部品が故障したら乗り換えを検討する
10万キロ走行を超えたら乗り換えを検討する
走行距離が10万キロ超えると、一般的に「過走行車」という認識が強くなります。 それまでの走行で消耗・劣化した部品によって、様々な症状(異音や振動)が顕著に現れるためです。 それら部品の交換・修理費用は、走行していくほど重なっていきます。 また車検時に、保安基準をクリアできないパーツが出てきて、車検料金も高額になりがちです。 過走行車を安心して乗り続けるためには、それなりのコストが掛かります。 もちろん修理しながら乗るという選択肢はありますが、メンテナンスが悪いと修理箇所も多くなります。 点検をしてもらった上で、「あと数年は乗れる」というように前向きな言葉をもらったら寿命がくるまでで乗り続ける選択もありますが、点検時に数十万と修理費が必要な場合は乗り換えを検討すべきです。 今では、状態のいい中古車も15万円前後で購入できますから、過走行車をメンテナンスして乗り続けるよりコストが低いのであれば乗り換えを検討しましょう。 以下の記事では「10万キロを超えた車の交換部品」について解説しています。プロに相談する前に目を通しておけば、乗り換えるかどうかの判断がしやすくなるでしょう。 関連記事:10万キロを超えた車の交換部品はどれ?費用や交換すべきかを判断する基準を解説車の走行に関わる部品が故障したら乗り換えを検討する
過走行車ともなると部品の劣化や寿命により、走行に関わる部品が故障することがあります。その場合は、乗り換えを検討しましょう。 車には数万点の部品が使われています。その中でも「走行に関わる部品」は車としての要で、壊れたときの修理費用は高額です。 例えばエンジンやトランスミッションは精密に作られているため、メンテナンスを怠るとその機能に支障が出て、最悪の場合「本体」を交換しなければなりません。 部品代だけでも何十万と掛かり、総額30万円以上することもあります。 過走行車はその点注意が必要で、もし異音や振動もしくは加速不良など、走行機能に違和感を覚えたらプロに点検してもらいましょう。 結果、エンジン部分に支障をきたす大きな故障の場合、修理代が高額になることが予想されるので、その時は乗り換えを検討しましょう。 走行に関わる部品は車の生命線なので、過走行車こそメンテナンスが重要です。乗り換えではなく、過走行車でも乗り続けたい方は以下の記事を参考にしてください。 関連記事:過走行車はこまめにメンテナンス|故障を未然に防ぐチェックポイントも解説過走行車を高く買取してもらいたいなら廃車買取業者を選ぼう
過走行車の買取価格について、一番高値を付けてくれる可能性があるのは、廃車買取業者です。 その理由は以下の2点です。- 海外への販売ルートを持っている
- 部品として価値を見出すことができる