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過走行車はこまめにメンテナンス|故障を未然に防ぐチェックポイントも解説
過走行車はこまめにメンテナンス|故障を未然に防ぐチェックポイントも解説
10年,10万kmを超えた車は過走行車と呼ばれ、部品類の劣化に伴ってメンテナンスが必要になってきます。 特に、地方では都心よりも車を使う頻度は高く、走行距離が1年で1万キロを超えることも珍しくありません。 そんな過走行車の場合、走行距離が長いために消耗品である車の部品へのダメージが大きく、故障しやすくなっています。 特にこまねにメンテナンスを施していない車であれば、重要な部品が故障するのも時間の問題です。そうならないために、この記事で紹介する過走行車のメンテナンス方法をご紹介します。   長い距離を走っており、車の故障が心配な方は参考にしてください。  

過走行車のメンテナンスを行う基準

走行距離が長くなると、オイル漏れやブーツの破れ、足回りの不具合が発生します。   ただ、不具合が発生してから整備を行うと修理費用や交換費用が高くなるので、普段からメンテナンスが必要になります。   過走行車の小まめなメンテナンスが面倒ですが、結果として車全体の維持費が安くなります。

1年で1万キロ走ると過走行車に該当し、部品の劣化が早まるためメンテナンスが必要

1年で1万km以上走ると10年で10万kmを超えるため過走行車に該当しますが、オイル類のマメな交換はもちろん、タイヤやワイパー部品の劣化も早いです。   走行距離が伸びればタイヤは減り、エンジンの駆動時間も長ければエンジンオイルも汚れてしまいます。雨の中で走る時間が長くなればワイパーゴムの劣化も早まるでしょう。 海沿いを走った後や冬場の融雪剤による外装の錆も定期的に洗い流さなければなりません。 走る距離が長ければ長いほど部品の劣化が早まりますから、必ずトリップメーターを使って走行距離を管理しましょう。

10万キロを超えるとパーツの交換が必要になってくる

10万kmを超えたあたりから車のあちこちに不具合が生じ、パーツの交換が必要になります。 特にタイミングベルトの劣化やエンジン部分のオルタネーターなど、10万kmを超えたあたりから交換すべき部品が多くなります。 しかし、必ずしも10万kmを超えた過走行車だからと言って、メンテナンスが必要なわけではありません。 というのも、オイル交換や点検など小まめにメンテナンスしている過走行車の場合は、状態がよく部品に不具合が生じにくいため、そこまで小まめな点検やメンテナンスは不要です。 また、走行距離は長いものの購入から年数が経っていない車であれば、10万kmを超える過走行車でも状態がよく故障しにくい車もあります。 全ての車でメンテナンスに気をつける、というわけではありません。判断基準としては、「年数が10年前後で走行距離10万km以上、1年で1万km以上走行している」であればメンテナンスにすべきであると言えます。   また、日頃車を走らせている時にエンジン音やアクセルを踏んだ時の加速具合、異音に気づいた場合もメンテナンスすべき状態と言えるでしょう。   以下の記事では、10万km走行を超えた過走行車の交換部品について解説していますので、参考にしてください。 関連記事:10万キロを超えた車の交換部品はどれ?費用や交換すべきかを判断する基準を解説

定期的に行うべき過走行車のメンテナンス方法

過走行車が優先するメンテナンスは、油脂類と消耗品のメンテナンスです。   オイルが劣化すれば部品の劣化も早まり故障に繋がるリスクも早くなります。 特にエンジンやミッションは交換費用が数十万円と高価です。指定されているの走行距離でオイル交換を行えば、部品の劣化も遅くなり車の寿命も伸びてくるでしょう。

エンジンオイルの交換

エンジンオイルは3,000km~5,000kmで交換するように推奨されています。   オイルが古くなると粘度が下がってサラサラになり、潤滑力が弱くなり部品が削れ、スラッジと呼ばれる鉄粉がオイルに混じってしまいます。 水に砂を入れると泥になるように、オイルに鉄粉が混ざるとドロドロになりオイルフィルターの目詰まりなどが起こります。 目詰まりが起こればオイルは循環されずエンジンの故障へと繋がるため、必ず3,000km~5,000kmで交換してください。 詳しくはこちらに詳細を載せています。 https://haisyahonpo.jp/column/5533/

タイヤのメンテナンス

タイヤのメンテナンスで最も大切なのは空気圧です。   空気が少なければバーストやパンクの危険、偏摩耗によってタイヤ交換を余儀なくされることも少なくありません。   規定空気圧より空気が少ないと、高速走行時にタイヤ内の空気が遠心力によってタイヤがたわみ、熱が発生して破裂してしまいます。空気圧の次に大切なのがローテーションです。 自動車は前タイヤの方が早く摩耗する傾向にあります。 空気圧を適正にしていてもローテーションせずに走り続けていれば前タイヤだけが早く摩耗し、前2本だけ交換することになってしまいます。 タイヤを長く使えばひび割れて車検にも通らなくなってしまうため、空気圧は1ヵ月を目安に点検、1年に1回はタイヤローテーションを実施しましょう。 スタッドレスに履き替える地域であれば半年ごとに履き替えてローテーションをしますが、雪の降らない地域では1年単位で結構です。

ウォッシャー液の補充

ウォッシャー液は最低でも1年に1回、冬が来る前に補充しておきましょう。   特に冬になると寒い地域ではフロントガラスの凍結により、視界が悪くなることもあります。 そんな時にウォーシャー液がない、または凍って出てこないことは大変危険です。また、過走行車であればウォッシャー液を使う頻度も高いです。 運転時の視界不良は事故にもつながるので、必ず1年に一度はウォッシャー液の補充を行いましょう。 寒い地域に住んでいる場合は、氷点下でも凍りにくい「冬用ウォッシャー液」があるので、それに交換しておけば-20℃程度までなら凍りません。  

故障を防ぐために過走行車のメンテナンス時に見ておいた方がいい箇所

過走行車のメンテナンス時にみておいた方がいい箇所としては、車の走行に関係するエンジン部分やブレーキ部分です。 どれだけ電子部品が制御していても肝心の「エンジン」が壊れていれば走ることができません。また、「ブレーキ」が壊れてしまえば止まることができず命に直結します。 以下では、過走行車のメンテナンス時に一緒にみておいた方がいい箇所について解説します。

ブレーキの効き具合をチェックする

過走行車に該当するのであれば、必ずブレーキの効き具合をチェックしておきましょう。 ブレーキで車が減速する原理は、ペダルを踏むとブレーキフルードの油圧が高まり、高まった油圧でブレーキパッドを挟み強制的に減速させます。 上記の点を踏まえ、エンジンルーム内にブレーキフルード(ブレーキ液)があり、その油量をチェックすればブレーキの効き具合をチェックできます。   この時に、液量が上限「MAX」と下限「MIN」の間にあるかチェックし、少ない場合は補充しましょう。   また、ブレーキから「キーキー」音が鳴るとブレーキパッドを変えるタイミングです。キーキー鳴るのは金属と金属の当たる音で、無視して乗り続けているとパッドだけではなくブレーキローター研磨、または交換となってしまい、最低でも5万円以上の出費になってしまいます。 以下で詳しくブレーキパッドについて解説しておりますので、ブレーキの効き具合や異音に悩まされている場合は参考にしてください。 関連記事:ブレーキパッドのいろは!交換費用から寿命サインまでを徹底解説!

エンジン駆動に関係するパーツの消耗具合

過走行車で気になる部品は「タイミングベルト」「ウォーターポンプ」「デフ」「ミッション」「ドライブシャフトブーツ」などの部品です。 どの部品もそれなしでは走ることができず、一つでも故障すればレッカーで運ばれてしまうような重要部品です。特にこの中でも気にしておきたいのが「タイミングベルト」「ウォーターポンプ」です。 タイミングベルトが切れてしまえばエンジンの燃焼タイミングが狂って壊れてしまい、ウォーターポンプはオーバーヒートに繋がりエンジンが故障してしまいます。 どちらも外側から見ただけでは故障の判断ができなく、入り組んだ箇所に組み込まれているため、チェックするためだけに数万円の工賃が発生してしまいます。 どうせなら「必ず来る交換時期のために今変えておけば安心」といった、まるで保険のように交換するのが一般的です。 タイミングベルトとウォーターポンプについては、以下の記事を参考に交換する必要があるのかチェックしてみましょう。 関連記事:タイミングベルトが切れると走行不可?交換or廃車どっちがベストか徹底解説! 関連記事:ウォーターポンプを交換費用は高額?交換か乗り換えかベストな対処法を解説

エンジン点火に関係するパーツの劣化具合

エンジン点火系のパーツが劣化すると、火花が飛ばずエンジンが掛かりません。代表的な部品はスパークプラグ、イグニッションコイル、各コード、セルモーターなどです。   セルモーターが劣化してくるとシャリシャリとした音が鳴り不調に気付きやすいですが、プラグ系は突然故障してエンジンが掛からなくなるため、定期的なメンテナンスが必要です。   スパークプラグとイグニッションコイルはエンジン始動の点火に使用される部品です。 軽自動車は3本、普通自動車は4本以上あります。この中で、1本だけが不良品でもエンジンは掛かりますがアイドリングが不安定になり、走行中にエンジンが止まってしまう可能性も否めません。 イグニッションコイルとスパークプラグについては以下の記事で詳しく解説しています。 関連記事:イグニッションコイルの交換が必要な車の4つの特徴と交換方法を紹介   オルタネーターはバッテリーを充電するための部品で、始動に直接影響しませんがオルタネーターが故障しているとバッテリーが充電されずエンジンが停止します。 オルタネーターが故障するとスピードメーターにバッテリーアイコンが表示されるため、オルタネーターの故障を見逃すことはほとんどないでしょう。 オルタネーターの故障も突然やってくるため、15万kmを目安に交換をおすすめします。 関連記事:オルタネーターが故障すると車はどうなる?症状と対処法を徹底解説!

過走行車のメンテナンスをしても車の調子が悪いなら乗り換えも検討しよう

過走行車に対して十分なメンテナンスを施したにも関わらず車の調子が悪いのであれば、今乗っている車の乗り換えも検討しましょう。 自動車のパーツは全て消耗品です。整備に関連する部品だけではなく、ボディも錆が出てフレームに穴が空き雨漏りすることもあります。   過走行車のメンテナンス費用を払い続けていると、整備費用だけで新しい車が買えることも珍しくありません。   また、車は10万kmを超えると車の価格は一気に下落し、傷やへこみの状態によっては買取ではなく引き取りとり、価格がゼロで売却できない状態になってしまいます。 10万kmで手放すユーザーが多いため、中古車市場も10万kmを超えた車ばかりになって在庫過多の車種も多くあります。 そうなると、中古車として売れない場合が多く、廃車処分しか方法はなくなります。 ただ、廃車する場合は費用がかかりますが、廃車買取業者に依頼すれば廃車費用をかけずにお得処分する方法もあります。 その方法については以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。 関連記事:車は自分で処分?業者に依頼して処分?車の処分代を浮かせて賢く廃車にする方法

まとめ:過走行車はメンテナンスが必要

この記事では過走行車のメンテナンス方法について解説しました。 これから10万kmを迎える車や、すでに10万kmを超えたどちらの車も、定期的にメンテナンスをすることで長く乗れるでしょう。 しかし距離に応じてオイル漏れや突然の故障などで出費も増えていき、修理費用だけで新しい車が買えてしまったということも珍しくありません。 あと1年、あと2年だけ乗ると区切りをつけて、無駄のないメンテナンスを行っていきましょう。