- 車検ってどうしてこんなにかかるのだろう!
- 車検でかかる税金を払わなかったらどうなるの?
目次
車検時にかかる税金は「自動車重量税」と「自動車税」の2つ
車検時にかかる税金は、自動車重量税と自動車税の2つです。どちらも支払う税額は一律ではなく、車種や経過年数などで決まります。 また、支払いのタイミングとしては、車検のタイミングで支払うのが「自動車重量税」。 車検の少し前に支払うのが自動車税です。 さらに、自動車重量税は車両重量、自動車税は総排気量などで区分されます。それぞれの税額について詳しく見ていきましょう。自動車重量税の税額費用一覧
自動車重量税は、新車を購入したときと車検の際に支払う税金です。 車種・車両重量・経過年数・エコカー減税の有無などによって決まる、自動車重量税は国によって定められた法定費用です。 以下は、普通自動車の重量税の税額費用一覧です。 自家用2年車検の場合を想定し、エコカー減税適用分は含んでいません。車両重量 | 初回~12年 | 13年経過後 | 18年経過後 |
---|---|---|---|
0.5t以下 | 8,200円 | 11,400円 | 12,600円 |
~1t | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 |
~1.5t | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 |
~2t | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 |
~2.5t | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 |
~3t | 49,200円 | 68,400円 | 75,600円 |
1~12年 | 13年経過後 | 18年経過後 |
---|---|---|
6,600円 | 8,200円 | 8,800円 |
自動車税の税額費用一覧
自動車税は、当該年の4月1日時点で、普通自動車・軽自動車の所有者に課せられる税金です。普通自動車の税額は総排気量ごとに定められており、軽自動車は車両区分ごとに決められています。 地方税なので、普通自動車は各都道府県税事務所から、軽自動車は各市町村税事務所から毎年5月の上旬頃に納税通知書が送付されてきます。 以下は、普通自動車の税額費用一覧です。用途区分 | 総排気量 | 税額 | 税額 |
---|---|---|---|
令和元年9月までに購入 | 令和元年10月以降購入 | ||
乗用車 | 1,000㏄以下 | 29,500円 | 25,000円 |
1,000cc~1,500㏄以下 | 34,500円 | 30,500円 | |
1,500cc~2,000㏄以下 | 39,500円 | 36,000円 | |
2,000cc~2,500㏄以下 | 45,000円 | 43,500円 | |
2,500㏄~3,000㏄以下 | 51,000円 | 50,000円 | |
3,000㏄~3,500㏄以下 | 58,000円 | 57,000円 | |
3,500㏄~4,000㏄以下 | 66,500円 | 65,500円 | |
4,000㏄~4,500㏄以下 | 76,500円 | 75,500円 | |
4,500㏄~6,000㏄以下 | 88,000円 | 87,000円 | |
6,000cc~ | 111,000円 | 110,000円 |
軽自動車税の税額一覧 | |||||
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車両区分 | 旧税率 | 新税率 | 重課税率 | ||
四輪 | 常用 | 自家用 | 7,200円 | 10,800円 | 12,900円 |
営業用 | 5,500円 | 6,900円 | 8,200円 | ||
貨物 | 自家用 | 4,000円 | 5,000円 | 6,000円 | |
営業用 | 3,000円 | 3,800円 | 4,500円 |
車検時にかかる税金の支払い方法
車検時にかかる税金の支払い方法は現金だけではありません。いくつかの方法があります。 車検時にかかる税金の支払い方法には以下の方法があります。- 納付書による指定の金融機関やコンビニでの現金払い
- クレジットカードを使用してWeb上で支払う
- 銀行での口座振替(自治体による)
- Pay-easy(ペイジー)を使う
- 電子マネーを使う(nanaco、waon)
車検は税金を払わないと受けられないので注意しよう
車検は税金が完納されていないと受けられません。 自賠責保険の強制加入と同じように、自動車税の納税は車を所有する人の法的な義務なのです。 現在、車検時の自動車税の納税証明書の提出が必要なくなっていますが、自動車税の納付状況は電子化されきちんと把握されています。 車検切れさせないためにも、自動車税が未納の方は、納付することを最優先に考えましょう。 関連記事: 自動車税の滞納で起こる3つのリスク|支払えない場合の最善策も解説車検時の税金を抑える方法
車検時の税金を節税する方法として代表的なものは以下の2つになります。- エコカー減税対象の車に乗り換える
- カーリースを利用する
エコカー減税が適用される車に乗り換える
エコカーとは国土交通省が定めた排ガス規制や燃費基準をクリアした車のことをいいます。国が利用を推進しているため、税金において大きく優遇されています。それが環境性能に優れた車に適用されるエコカー減税です。 エコカー減税が適用される車の種類は大きく2つに大別されます。1つはガソリン及びハイブリッド車です。もう1つは次世代自動車と呼ばれる車で、電気自動車や天然ガス自動車、クリーンディーゼル車などが該当します。 エコカー減税では、自動車取得税と自動車重量税が減額又は全額免除となります。 以下は、乗用車でのエコカー減税の適用基準をまとめた表になります。
燃費性能 |
自動車取得税 (2019年4月1日~2019年9月30日に新規登録) | 自動車重量税 (2019年5月1日~2021年4月30日に新規登録) | f
---|---|---|
平成32年度 燃費基準 達成 | 20%軽減 | 25%軽減 |
平成32年度 燃費基準 +10%達成 | 25%軽減 | 25%軽減 |
平成32年度 燃費基準 +20%達成 | 50%軽減 | 50%軽減 |
平成32年度 燃費基準 +30%達成 | 50%軽減 | 50%軽減 |
平成32年度 燃費基準 +40%~達成 | 非課税 | 免税 |
平成32年度 燃費基準 +90%~達成 | 非課税 | 免税 |
車を廃車・買取に出してカーリースを利用する
今乗っている車を廃車・買取業者に出して、カーリースを利用することで、車検代や税金などの維持費を大幅に削減することができます。 何より車検が近づくたびにまとまった費用を捻出することに頭を悩ませる必要がなくなることは大きなメリットとなるはずです。 カーリースをぜひ検討してほしいのは以下のような方です。- 走行距離は月当たりで500km~1,000km以内だ
- 乗る車にこだわりはなく新しい車であれば何でもよい
- 毎月定額の出費であれば予定をたてやすいと感じる
- 車検のたびにディーラーや整備工場とやりとりするのが面倒だ
- 結婚や出産などライフスタイルに合わせて車を変えたい
- 税金や車検の際にまとまったお金の心配をしたくない
- 車のローンの支払いと突発的な維持費用が重なるのはきつい
車検時にかかる税金についてのQ&A
車検時にかかる税金についてよくある疑問を3つ、Q&Aスタイルで解説します。車検時に税金を支払っていなかった場合の手続きはどうすればいい?
A.7月末までに納税通知書兼納付書で支払いましょう 自動車税は毎年4月1日の所有者に課税されます。5月の末までが支払い期限です。ただ、5月の末までであれば納付書で支払うことができます。 7月を過ぎると、1回目の督促状がきて、9月には2回目の督促状が届きます。この2回目の督促状からは延滞金が発生してしまいます。 7月末までであれば、コンビニで納付書での支払いができますが、7月を過ぎると銀行で支払わなければなりません。次の車検前に車を廃車した場合は税金が戻ってくるって本当?
A.車を廃車にした場合、自動車重量税と自動車税の一部は還付金として戻ってきます 廃車の手続きには2つあります。- 一時抹消登録(一時的に使えない状態にする)
- 永久抹消登録(車を解体し記録を消滅させる)
車検も受けずに税金を滞納し続けたらどうなるの?
A.滞納し続けると、差し押さえなどのリスクが発生します 自動車税や自動車重量税は、車の所有者が必ず支払わなければならないものです。滞納を続けると督促状が届き、それも無視し続けると給与や財産を差し押さえられてしまうことがあります。 税金を滞納することで車検を受けることができず車検が切れれば車は公道を走ることができなくなります。車検切れのまま公道を走れば処罰を受けることになります。自賠責保険も切れていれば一発で免停です。 車を売ろうとしても納税証明書がないと売却もできません。 税金の支払いは、どんな理由があろうとも最優先に処理すべきことです。期限内に支払うことができないと分かった時点で税事務所に相談してみることをおすすめします。分割で納付することが可能になるケースもあるからです。 滞納のリスクについては、以下の記事でも解説しています。 関連記事: 自動車税の滞納で起こる3つのリスク|支払えない場合の最善策も解説まとめ
車検にかかる税金を支払うのは、車の所有者の法的な義務です。とはいえ、車検の費用を押し上げている税金を何とか抑えたいと考えるのは当然のことでしょう。 国は、環境にやさしく燃費の良い車の利用を推奨していますから、エコカーは減税され古い車には重課税しています。古い車は廃車にしてエコカーを購入するのも税金を抑える有効な手段です。 また、乗る車にこだわりが無く走行距離が少ない方は、維持費を抑えられるカーリースという選択肢もあります。 現状、車検が目前で税金が未納の場合は、納税を最優先に考えてください。税金が未納のままでは車検を通すことも車を売却することもできません。 その際には廃車が必要となりますが、廃車買取を専門としている業者に依頼すれば、廃車にかかる費用も抑えられ、廃車買取代金も守られます。 お金も時間もかけずに廃車したい場合は、専門の業者に相談してみましょう。 関連記事: 車は自分で処分?業者に依頼して処分?車の処分代を浮かせて賢く廃車にする方法
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