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車検切れの車を牽引するのは違法!手続き別にベストな対処法を紹介
車検切れの車を牽引するのは違法!手続き別にベストな対処法を紹介
「車検切れの車って牽引はできるの?」 「私有地にある車検切れの車を別の場所に移動したいんだけど、牽引してもいいの?」 「車検を復活させたいんだけど、整備工場まで牽引してもらっても問題ない?」 このような悩みをお持ちの方もおられると思いますが、車検切れの車は牽引はできません。そもそも牽引が車をロープやワイヤーなどで引っ張るために、車検切れの車のタイヤが道路に接地します。 この場合、実際に車検切れの車を運転していなくとも、タイヤが公道に設置しているために法律に触れ、罰せられてしまうのです。   とはいえ、牽引以外の方法あれば車検切れの車を別の場所に移動することも可能です。   そこでこの記事では、車検の切れた車を牽引する以外に運ぶ方法を解説します。また、車検切れの車を「復活」させるのか、「廃車」にするのか、それぞれベストな対処法も解説していますので、参考にしてみてください。

車検切れの車は牽引は法に触れるので禁止

車検切れの車はたとえ牽引で公道で走行させたとしても、道路運送車両法違反になります。 罰則としては6点の減点と30日の免停もしくは、6ヶ月以下の懲役、または30万円以下の罰金刑が課せられることになります。 ですので、「知らなかった」と言う理由で車を車検切れの車を牽引してもらうと、最悪の場合は免許停止の可能性もあるのです。 車検切れの車を移動させるには、積載できる車で運搬するか、仮ナンバーの申請が必要になります。

ロープや車検切れの車のタイヤが道路に接するレッカーの場合はNG

車検切れの車をロープで牽引したとしても、車検切れの車のタイヤは道路に接していることになりますから違法になります。 この場合、自走していなくても公道を走っているとみなされるのです。ですから、ロードサービスなども、車検切れの車は対象外としています。 また、レッカー車の中には後輪のみ道路に接地するタイプもありますが、同様でタイヤが公道に接地しているために道路運送車両法違反となり、罪が課せられます。

道路に接することなく運べるセーフティーローダーはレッカー可能

セーフティーローダーという車両運搬車であればレッカー移動が可能です。 セーフティーローダーは、車だけでなく、バックホウやフィニッシャーなどの建機の移動にも使用され、車載専用車として登録されている運搬車両です。   セーフティーローダーのような車で車検切れの車を積載して移動すれば、道路運送車両法違反になることはありません。   整備工場やディーラーに引き取りを依頼すれば、セーフティーローダーのような車載専用車両で車検の切れた車を移動してくれます。ただ、この場合、引き取り料が必要になることがほとんどです。  

車検切れの車をレッカーする場合の費用は1万円以上かかる

車検の切れた車の車検を取り直して車検を復活させる場合、整備工場やディーラーに依頼して引き取りに来てもらうと、車検費用とは別に料金がかかります。 車検切れの車をレッカー移動する場合、基本料金に移動距離がプラスされることがほとんどです。地域により差はありますが、基本料金は概ね10,000~15,000円ほどかかり、移動距離1㎞ごとに一定額が加算されます。距離によっては数万円かかる場合もあるでしょう。 車検費用とは別にこれだけの料金が発生してしまうのです。   すぐ乗る予定のある車の車検の更新忘れであれば仕方がありませんが、そうでない場合は廃車を検討してみるのもいいかもしれません。   関連記事:車検切れの車は廃車できる!手間いらずの手続き方法やかかる費用を紹介  

車検切れで牽引もできない車のシーン別に合わせた2つの対処法

  車検切れの車の牽引について解説しましたが、現状の車を今後どのように処理するかによってベストな対処法は変わります。 ここでは、  
  • 車検切れの車の車検を取り直して車検を復活させる場合
  • 廃車にすることを検討している場合
  の2つのシーンでの車検切れの車の移動方法について解説します。  

車検を復活させる場合仮ナンバーを取得して更新

車検を復活させる場合には、仮ナンバーを取得してから車検を更新する方法と、車検業者に連絡をして運んでもらう方法の2つがあります。車検業者に運んでもらう場合、別途、運搬費用がかかります。 仮ナンバーは居住する区市町村で取得します。あくまで仮のナンバーですから、取得後、3日~5日間の有効期限しかありません。仮ナンバー取得に必要な書類は以下になります。  
  • 運転免許証
  • 自賠責保険証の原本(所得から1か月以上有効期限が残っているもの)
  • 車検証
  • 認印
  • 手数料(自治体により相違あり)
  以上のものを持参して役所に行き、自動車臨時運行許可の申請書に記入して、窓口へ申請すれば即日で仮ナンバーが貸与されます。   仮ナンバーは、期間後5日以内に、申請をした窓口に返却することが義務付けられています。返納しないと、道路輸送車両法違反となり、罰せられますから注意が必要です。   車検業者に運搬してもらう場合は、運搬費用が車検費用とは別にかかりますから、事前に確認しておきましょう。車検費用と合わせて見積もりを取っておくことをおすすめします。

廃車を検討している場合は買取業者に相談する

車検の切れた車を廃車にする場合、廃車買取業者に相談することで、無料で引き取りに対応してくれます。 業者によっては引き取り費用を取られることもありますが、基本は無料で車を引き取り、さらには車の状態によっては廃車買取代金をもらえる可能性もあります。 新車同様の車であれば中古車買取を依頼した方が高く売れますが、販売から10年以上経っており、かつ10万km以上走行している場合は廃車買取を依頼した方が高く売れます。 廃車本舗では、もう動かなくなってしまった不動車や事故車両の廃車買取に対応しています。過去にはボロボロの車を数万円で買い取った事例もありますので、廃車を検討の方は一度ご相談ください。