自動車税の特徴

自動車税は、毎年４月１日時点での自動車の所有者または使用者に課税されるという制度的な特徴があります。普通車は排気量毎に、軽自動車は経過年数によりますがほぼ一律で課税される税額が決まっています。廃車をすると、普通車にのみ過払い分の還付金制度が設けられています。

自動車税の納税の通知書は、その年の４月１日時点の自動車の所有者か使用者である納税義務者に、５月頃に郵送され若干のタイムラグが生じます。

また、納付期限５月末日と割と長めに設定されており、更に納付期限を過ぎても別段督促状が届いたりもしません。

この２つの特徴が、廃車後に納付書が届く原因となっています。では詳しくみていきましょう。

４月、５月頃の廃車

一般的に自動車税の納付書が郵送で届くのは５月頃です。つまり４月か５月に廃車をされた方は、タイミング的に廃車後に自動車税の納付書が届く場合がほとんどです。

ここで注意したいのは、毎年送られてきている自動車税の納付書は、１年分の税額の納付書だという事です。仮に４月中に廃車を行っていたとしても、４月１日時点の納税義務者に１年分の税額の納付書が送付される制度になっています。４月に廃車を行えば４月分だけ、５月に廃車を行えば４月と５月分の２か月分だけの納税だけでいいのです。つまり廃車後に送られてきた納付書を使い自動車税の納付を行うと、当たり前ですが過払いになってしまいます。

普通車の場合は自動車税の還付金制度がありますので、廃車後に１年分を税額を納付してしまっても、過払い分については還付されます。ただ、また還付金申請の手続きをしなければならない二度手間になります。

自動車税の納付書到着前に廃車を行う場合は、事前にそれを業者に伝えておきましょう。廃車後に自動車税を管轄する税事務所に自分で申告しても良いです。これをする事によって、４月から廃車を行った月迄の税額を納付する為の納付書が郵送されてきますので、この納付書で税金を納めるのがベストだと言えます。月割り分の納付書で税金の納付をすれば、５月頃に届く年税分の納付書を使う事は無くなりますので廃棄しましょう。

納付忘れでの廃車

自動車税の納付書が５月頃届きますが、納付期限が５月末頃に設定されており、また納付期限を過ぎても別段督促がある訳でもありませんので、うっかりと納付を忘れてしまう時もありますよね。

例えば５月末の納付期限を過ぎて、８月頃に廃車を行った場合、自動車税は４月から８月分迄の５か月分だけで済みます。しかし、手元にある自動車税の納付書は５月に届いた１年分の税額の納付書。更に廃車後に、８月分迄の自動車税の納付書が郵送されてきます。

これは、廃車時に自動車税の課税をストップさせる手続きも同時に行いますが、この時に自動車税が未納の場合は、廃車手続きを行った月迄の自動車税の納付書を再送する仕組みになっているからなんです。

この場合も、早とちりをして１年分の自動車税を納めてしまうと、還付金申請をしなければならなくなりますので、再送されてきた廃車をした月迄の自動車税の納付書を使い必要分だけ納付しましょう。もちろん１年分の税額の納付書は不要になりますので廃棄しておきましょう。

軽自動車の場合は、自動車税の還付制度がありませんので、どのタイミングで廃車を行っても年税額の支払い義務があります。また、廃車によって自動車税の納付書が再送付される事もありません。

まとめ

自動車税はその年の４月１日時点での自動車の所有者か使用者に課税されます。廃車を行えば、廃車を行った月迄の月割りでの支払いが出来ます。月割り分の自動車税の納付書が届けば、それを使って必要分だけ自動車税を納付しましょう。普通車の場合で廃車後に誤って１年分を納付すると、還付金申請をしなければならなくなりますので注意が必要です。

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