そもそも自賠責保険制度とは

自賠責保険とは、自動車損害賠償責任保険の略称です。昭和３０年に施行された自動車損害賠償保障法に基づき、自動車の所有者全てに加入が義務付けられた強制加入保険です。昭和３７年から、車検受験時の自賠責保険証の提示が義務化されたことにより、現在でも一般的に車検受験時に車検期間分の保険料を支払う事が慣習化されました。

強制加入保険の為、加入者の年齢や加入期間、または車の性能や車種による保険料の差が一切ありません。自動車の場合は軽自動車と普通自動車の２種類に区分けされているだけで、保険料は一律となっています。

しかし、自賠責保険の保障の対象は事故時の対人保障のみとなっており、また死亡事故でも上限が３０００万円と低く、更に対物賠償も無いので、自賠責保険とは別に任意の自動車保険への加入が一般的です。

自賠責保険還付の注意点

自賠責保険の還付金は月割りで計算される為に、廃車をした段階で自賠責保険の加入期間が１カ月以上残っていないと還付を受ける事が出来ません。つまり保険期間が１カ月未満しか残っていない場合は還付金はありません。保険期間は自賠責保険の保険証に必ず記載されていますので事前に確認する事をお勧めします。

一般的には車検期間と同じ日時まで保険期間があれば事足りますが、自動車の新規登録時の都合上、１カ月程度長めに自賠責保険の保険期間を設定する場合もありますので、保険期間がいつまであるかについては注意しましょう。

また、自賠責保険料の還付についても、廃車を完了させただけで自動的に還付金が振り込まれる事はなく、廃車後自賠責保険還付の手続きを行わないと還付されません。更に還付金の計算は、自動車の廃車を行った日ではなく、自賠責保険料の還付の申請を行った日から計算されますので、廃車完了後は出来る限りすみやかに還付申請する必要があります。

自賠責保険還付の申請方法

自賠責保険の還付の申請は、自賠責保険を取り次いだ損害保険会社の窓口で行う事が可能です。取り次いだ損害保険会社は、自賠責保険の保険証に必ず記載されています。最寄りの保険会社の支社支店で還付申請が出来ます。

また、自賠責保険の還付申請は、自動車の廃車手続きが完全に完了している必要があります。廃車手続完了後に取得出来る、自動車検査証返納証明書や自動車登録事項証明書等が申請には必須書類となっていますのでご注意下さい。還付申請を行った後、約１～２か月後に指定口座に還付金が振り込まれます。

還付金額

還付金額は、還付申請を行った日から残っている保険期間の月割りで計算されます。もともと自賠責保険料は普通車と軽自動車との違いがあるくらいで、保険料は一律ですので、還付金額についても保険の残ってる期間に応じて一律で決まります。ただ、自賠責保険料も数年に一度改定されていますので、正確な還付金を調べる場合は、直接自賠責保険の取次保険会社に問い合わせする事をおススメします。

還付金額の一つの目安としては、普通車も軽自動車も１カ月の残り保険期間につき約１０００円弱となります。

→廃車した後に還付金が戻ってくるのはいつ？

まとめ

自賠責保険は少なくとも車検期間中は加入が義務付けられているので、車検期間が残っている自動車の廃車を行った時は、自賠責保険の保険証で保険期間を確認して、保険期間が１カ月以上残っていれば、自賠責保険料の還付申請を忘れず行いましょう。自賠責保険の還付金も申請を行わないと還付されませんし、還付申請を行った日から還付金の計算がされますので、出来る限り早い還付申請が必要です。

ただ、還付申請はもちろん取り次ぎ保険会社が営業を行っている平日の日中しかできません。手続きとしては割と煩わしいものです。

その点、廃車買取専門店である廃車本舗では、自賠責保険や自動車税、自動車重量税の還付金額を事前に調べ、実際に受け取れる還付金額を買取金額と併せてお支払いしています。このシステムにより、より正確により早く、依頼者の手間を省き還付金額を受け取って頂けます。

特に日中ご多忙な方にも、廃車本舗での廃車がおすすめです。廃車依頼は電話やネットから簡単に行えますので、これも多忙な方におすすめ出来る理由です。