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カーナビの修理にかかる費用

カーナビは精密な電子機器なので、故障→故障個所の特定→部品交換という流れになります。故障個所により修理費用に差があり、また浸水や電気的なショートによる延焼等による故障はそもそも修理不可。そのため、買い替えが必要となります。カーナビの製造年式が古いと製造停止になっていることがほとんどなので、この場合も修理不可です。 また、カーナビの修理は自動車から取り外された状態で行われますので、一般的な電子機器の修理と違い、カーナビを取り外す費用(10,000円前後)も必要です。

電源が入らない場合の修理費用

突如としてカーナビの電源が入らなくなる事は意外とよくあります。この原因は落雷等の過流電やカーナビ本体の劣化によるハードディスクやコンピューターの故障による場合が多く、他にも配線のショートによる原因も考えられます。 電源が入らない故障の原因はかなり多岐にわたりますので、まず原因の特定にかなりの時間が必要です。もちろん故障個所の特定不能な場合もあります。この為、故障個所特定の診断料だけで10,000円前後が相場になります。 また、交換部品も高額になる場合が多く、メインの基盤やＨＤＤは概ね部品代だけで20,000円程度が相場となります。 ただ、カーナビと自動車を繋ぐ配線がショートしている事が原因の時は、配線の交換だけで修理完了となりますので、この場合に限り診断料も安く交換部品代も安く済みます。

画面がフリーズした場合の修理費用

スマートフォンやパソコンでも画面がフリーズする事はありますが、これはカーナビでも起こります。カーナビの場合、内臓のＨＤＤや基盤といったハード面の故障の場合と、ソフト面のバグによる故障があります。 ハード面の故障は経年劣化による場合が多く、もちろん部品の交換が必要です。通電しない場合にくらべ原因の特定がしやすい為、診断料の相場は概ね7,000円～8,000円といったところです。ただＨＤＤやメイン基板の交換となると、やはり部品代は20,000円前後と高額になります。 ソフト面のバグによる故障の場合は、メーカーホームページ等でアナウンスされていますので事前に調べておきましょう。この場合はプログラムの書き換えで正常に作動しますし、ほとんどの場合無償で書き換えてもらえると思います。

タッチパネルが反応しない場合の修理費用

かなり多くのカーナビは、画面をタッチして操作するタッチパネルです。ナビの中でも特に触れる場所なので、耐久性に優れてはいるものの、やはり触れても反応しなくなりカーナビで最も壊れやすい箇所と言えます。 この症状の修理はほとんどの場合、ナビ画面（パネル）の交換となりますので、診断料は5,000円程度が相場です。また交換用のパネル代は概ね15,000円前後が相場ですが、ナビにより非常に高精細なパネルを使用しているものもありますので、パネル代だけで30,000円～50,000円程度が相場となります。

カーナビの修理をしてくれる場所3選をご紹介

ここではカーナビの修理を実際に依頼出来る場所を、修理代の安い順にご紹介していきます。

カーナビの製造メーカー

一般的な家電と同じようにカーナビにも製造メーカーが存在します。カーナビの製造メーカーのホームページに、故障修理が依頼出来る受付ページがありますので、そこから修理を申し込めます。メーカーに直接修理を依頼出来るので、修理代が最も安く済む方法です。 ただ、修理を依頼する場合は、カーナビを自動車から取り外してメーカーに送る必要があります。カーナビ製造メーカーはカーナビの取り付けや取り外しは行いませんので、この点は注意が必要です。ナビの取り付けと取り外しが自分出来ない場合は意外とハードルが高い修理依頼となります。

カー用品店

自動車購入後のカーナビの購入と言えばやっぱりカー用品店が定番。カーナビの専門店と言っても過言ではない品揃えで、各種メーカーを取り扱っており、カーナビの修理も気軽に依頼出来ます。カーナビの取り付けや取り外しもお手の物なので、自動車やカーナビに詳しくない方でも安心して依頼できるでしょう。 カーナビの故障が配線のショートといった外的な要因の場合を除き、カーナビ本体の修理はカー用品店では行われずにカーナビの製造メーカーで行われます。 この為、カーナビの修理代とは別にカー用品店にカーナビ取付取り外しの工賃が必要になります。

新車ディーラー

新車購入時に新車販売ディーラーがオプションとして取り付けてくれるディーラーオプションナビや、そもそもメーカーが取り付けてくれるメーカーオプションナビが故障した場合は、新車ディーラーに故障修理を依頼する事になります。 実はディーラーが販売している純正ナビも、中身はカーナビ製造メーカーが製造しています。この為、新車ディーラーでもカーナビ本体の修理は行われずにカーナビ製造メーカーが修理を行います。カーナビの取り付けや取り外し工賃はカー用品店にくらべ少し割高となります。

カーナビ修理にはトラブルがつきもの｜注意点3つを紹介

カーナビ修理を依頼する時に起こりやすいトラブルは次の3つがあげられます。修理を依頼する前に事前にしっかりと対策をしておきたいポイントです。

作業中にショートして車自体ダメになることも

自動車は多くの電気によって動いていますので車内の一か所でも電気がショートしてしまうと、その影響で電気で動作している部品が破損してしまいます。カーナビ修理に限った事ではありませんが、特にカーナビは自動車と多くの電気的な配線で繋がれていますので、修理の際に配線の繋ぎ間違いによる電気ショートが起きやすいと言えます。 電気ショートが起こると、自動車も故障してしまいますので、カーナビ修理を依頼する前にしっかりと自動車の電気系統に異常がないかを確認しておきましょう。

作業見積もりが無料かどうか要確認

カーナビの修理は原因の特定に手間がかかる事が多く、更に自動車から取り外す作業も必要になります。この為、修理見積もりを依頼するだけで見積もり費用を請求される場合があります。また、修理箇所の特定にかかる診断料は、修理の有無に関わらずに請求される場合も・・・。こういった費用については修理の作業見積もりを依頼する段階からしっかりと確認して金銭的なトラブルに対処しましょう。

保証には加入しておこう

カーナビには、カーナビ製造メーカーによる保証の他にも、カー用品店独自のカーナビ保証があります。メーカーの保証はカーナビ本体の故障しか保証の対象になりませんが、カー用品店の保証はカーナビ本体の他にカーナビの取付や取り外しも保証の対象なので、万が一の時には非常に役にたちます。 カー用品店の保証は5年保証で5,000円程度で加入出来ますので、意外と知られていないコスパの高い保証だと言えます。

カーナビの代わりにスマホのマップを利用する手もある

スマートフォンにはGPS機能が搭載されていますので、カーナビアプリや地図アプリを使う事でかなり高精度なカーナビとして利用する事が可能です。もしカーナビが故障した場合、取り敢えずスマートフォンをカーナビ代わりに利用する事も出来ます。 運転中にスマートフォンを手にもって操作すると道路交通法違反になりますので、100円ショップなどで売られているスマホホルダーを取り付けるだけで、カーナビとしての役割は果たしてくれます。 車の買い替えなどが決まっている一時的な利用や、普段からカーナビ自体をあまり使わない方にはスマホのカーナビ利用はもってこいです。 ただ、スマホのＧＰＳ電波はトンネルの中では受信出来ませんので、高速道路をよく利用するカーナビヘビーユーザーには、スマホのナビ機能は少し機能的に物足りないかもしれません。

まとめ

精密機器であるがゆえに突発的に起こるカーナビの故障。カーナビの取り外しや故障個所の診断と、意外に故障修理はハードル高めになっています。ただ、カーナビメーカーの保証やカー用品店の保証期間中であればほぼ費用負担無しで修理が可能です。修理を依頼する前にしっかりと保証期間について調べておきましょう。 また、カーナビの修理には修理費用の他にカーナビの取り外し取付や配線のショート確認も必要になります。これはカー用品店やカーショップに依頼しなければなりませんので、複数社に見積もりを依頼して出来るだけ安いところに依頼するのがベストですね。 カーナビの製造年数が古いと、故障しても交換部品の製造が既にストップしている事あり、この場合は故障修理不可となります。自動車を手放す予定がなく、今後も車に乗り続けるカーナビヘビーユーザーの方は、カーナビの修理よりも買い替えがベストな選択肢と言えます。 逆に、ほとんどカーナビを使わなかった方や、車を手放す予定の方、カーナビの修理費用があまりにも高額になりそうな方は、カーナビが必要になった時にだけ、応急的にスマホをカーナビ代わりに利用する手もあります。 もしカーナビが急に壊れてしまっても、慌てずしっかりとベストな方法で対処しましょう。