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エンジンがオーバーヒートした際の応急処置6選をご紹介!
エンジンがオーバーヒートした際の応急処置6選をご紹介!
走行中に「あれ、いつもより加速が遅いな・・・」のような違和感を感じることがあればオーバーヒートの可能性があります。 オーバーヒートは発生率の高いトラブルですが、気づかずに放置すると走行不能となるため速やかな対処が必要となります。最悪の場合はエンジンが焼け付いてしまい、交換が必要になる可能性も否めません。 そうならないためにも、この記事ではエンジンがオーバーヒートした時にすぐにできる対処法と原因、修理や交換費用をご紹介します。

エンジンがオーバーヒートした時の応急処置6選

オーバーヒートしたと思われる場合、何をしていけばよいか。 対処方法を優先順に紹介していきます。

車通りの少ない安全な場所にエンジンを切らずに停車させる

まずはエンジンにこれ以上の熱を加えないために車を停止させます。この時、エンジンはかけたままアイドリング状態で停止して下さい。 その際、周囲の安全確保や後続車からの衝突を避けるため周辺の邪魔にならない場所で停車しましょう。 望ましいのはコンビニやショッピングセンターの駐車場などですが、私有地になるため注意が必要です。 高速道路上などの場合は最寄りのサービスエリア・パーキングエリア、これが難しい場合は路肩で停車し、三角板を設置しましょう。

ロードサービスにレッカーを依頼する

次にロードサービスなどの応援を呼びます。状態によっては冷却機能が故障せずに復旧できる場合もあります。 ただその場合でも冷却機能やエンジンなどに何らかの損傷が出ている可能性が高く、整備工場などで早めに確認するべきでしょう。 早期対応であれば修理費用・修理期間が安く早く済む可能性が高くなります。 加入している保険次第では無料のロードサービスでレッカー移動できます。購入したディーラーが近くにあるのであれば応援に来てもらえることもあります。 もしそれらの当てがないようであればJAFに連絡しましょう。現場で会員になることができ、ロードサービスを受けることができます。

アイドリング状態のまま水温計を確認する

応援が来るまでの間に水温計を確認します。オーバーヒートを起こしている場合、インパネの水温計が赤くなる、あるいはHになっています。 はじめに「エンジンを切らずに停止する」とあげましたが、それはラジエーターなど冷却機能が正常に稼働している場合です。 冷却機能が稼働していれば車をアイドリング状態で停止させることで冷却機能がエンジンを冷ますことができます。 逆に冷却機能が稼働していない場合はエンジンを停止し、自然冷却させる必要があります。

ボンネットを開けてエンジンを外風に当てる

水温計を確認し、異常があれば冷却装置の機能が稼働していてもしていなくてもボンネットを開け、自然冷却します。 機能していればより効果的ですし、機能していなければ少しでも早く冷却させることができます。 この時、オーバーヒート状態であればボンネット自体も高温になっている可能性があるため注意が必要です。 無警戒に触れると火傷をする可能性がるため、危険を感じるときはボンネットは開けずにいましょう。

冷却水が空になっていないか確認する

ボンネットを開け、自然冷却を進めると同時に冷却水の状態を確認します。 ボンネット内にリザーバータンクと呼ばれる予備の冷却水が入っている容器があります。冷却水は赤や青の目立つ色の液体なのですぐに場所はわかります。 空になっていれば蒸発しており危険な状態ですが、その手前である沸騰した状態のときも下手に触ると熱湯を浴びることとなり、やはり危険な状態ですので注意が必要です。 冷却水は冷却液、不凍液、ラジエーター液とも言われます。 クーラント、LLC、ラジエーター液などを指しますが、これらの冷却水がウォーターポンプでウォータージャケットと呼ばれる液体の通路を巡り、エンジンから熱を奪います。 その後、熱を持った冷却水がラジエーターや冷却ファン・走行風などで冷却され、またエンジンに戻ることで冷却水を循環させています。 単純に冷却水が減ってしまい、冷却装置が機能していない場合は普通の水道水を継ぎ足しても同様の効果はあります。 ただし、ただの水では冬に凍り付いて冷却水の経路を破損させたり、腐ることで正常な可動ができなくなったり、錆を発生させることがあります。 何らかの理由で冷却水が循環していない状態になるとエンジンが熱を持ち、冷却水やオイルが蒸発し、ギアなどが潤滑せずに摩擦熱が増え、エンジンブローとなります。

不安な場合はエンジンを止めてレッカーを待とう

できれば上記の対処法を行い、応援を待ちたいところですが、滅多にないトラブルで高温となった車両のボンネットを開けたりするという冷静な行動は難しいかもしれません。 そういった場合は無理をせずに安全な場所でエンジンを止めてレッカーなどの応援を待ちましょう。  

エンジンがオーバーヒートした場合の症状と判断基準

オーバーヒートは軽度の症状から重度症状まで段階があり、早い症状で気づけば軽度の損傷ですむため、どのような症状があるか知っておけば役に立ちます。 症状ごとに対処法を説明しているので、「たった今、エンジンがオーバーヒートしているかもしれない」と不安に感じている人は参考にして下さい。

軽度の症状

緊急性の少ない軽度の症状は以下の通りです。
  • 水温計のランプが赤く点灯、あるいはH付近まであがる
  • エンジンの回転が安定しない
軽度の症状の場合は一旦停車し、冷却することで復旧できる可能性が高い状態です。しかし、「軽度の症状だからまた今度にする」ようなことは避けた方が賢明でしょう。 軽度の症状だとしても気づいた時点で修理工場・整備工場に持ち込む方がよいです。あくまで目安であり、いつエンジンが焼け付くかもわかりません。事故を未然に防ぐためにも、

中度の症状

緊急性が高めな中度の症状は以下の通りです。
  • アクセルを踏むと異音がする
  • アクセルを踏まないとエンジンが止まる
  • 水温計がランプが赤く点灯、あるいはHを超える
  こちらも一旦停車し冷却することで、復旧できる可能性はあります。 とはいえ、エンジンに何らかの異常が発生する可能性は高いため、その場で復旧してもレッカー業者などの応援を呼ぶか復旧した状態ですぐ修理工場に持込みましょう。 先ほども記載しましたが任意保険の内容次第ではレッカーのサービスを無料で受けられる場合も多く、現場でJAFの会員に入ることもできます。 レッカーの移動距離や料金・保管期限などのサービスは業者ごとに異なりますが、一旦は目の前の危機を避けることができます。  

重度の症状

すぐに整備工場にレッカーし、修理を依頼すべき重度の症状は以下の通りです。
  • エンジンから水蒸気が発生する
  • エンジンから異音がする
  • 水温計がCになる(冷却水がなくなる)
  • ボンネットから白煙があがる
  上記の症状は出た場合は、即停車してレッカー業者などの応援を呼びましょう。ほとんどが大きな修理か廃車になります。 上記の他にも車の速度が上がらない、遅く感じる、アイドリングができずアクセルを踏んでいないと止まる、甘いにおいがする、といった場合には冷却水の漏れなどオーバーヒートの可能性があります。 違和感を感じた時点で一度どういった症状か確認することができれば大きな故障を未然に防ぐことができます。「もしかするとエンジンがオーバーヒートしてるかも?」と感じた場合は整備工場で点検してもらいましょう。  

オーバーヒートが起こる5つの原因

車の前面をビニール等のゴミや雪が覆い隠して冷却できなくなるなど、簡単な外的要因の他にいくつかオーバーヒートを起こす原因があります。 中には自身で簡単に対応・対策できるものもあります。

原因1・赤色や緑色などの冷却水不足・漏れ

ボンネットをあけると赤や緑の色のついた液体がタンクに入っています。甘いにおいがするため、冷却水が漏れるとわかるようになっています。 タンクを見て、基準値より大きく下回っている場合は漏れている、あるいは減少している可能性が高いです。 冷却水を足す、もしくは漏れの可能性があるのであれば修理しなければいけません。

原因2・ウォーターポンプを回すベルトの緩み

エンジンと連動して冷却水を循環させるウォーターポンプと呼ばれるパーツがあります。このパーツがあることで冷却水が循環し、エンジンを冷やし、安全に走行できるようになります。 しかし、エンジンと連動しているベルトが劣化などで緩むことにより、動力が十分伝わらず冷却効率が落ちてしまうことがあります。 目視では分かりにくいかもしれませんが、ベルトに緩みがみられるようであれば交換が必要となります。

原因3・冷却用ファンモーターの破損

冷却装置には走行中の走行風を受けることで冷却を行うラジエーターと呼ばれるパーツがあります。 ただ、車は常にある程度の速度で走れる訳ではないため、走行風を受けられない場合などに備えラジエーター内には冷却用ファンも装備されています。 この冷却用ファンのモーターが何かしらの原因で破損すると十分な冷却ができずオーバーヒートを起こすことがあります。 正直、一般の方がこの故障に気づくのは難しいと思われます。

原因4・サーモスタットなどの作動不良

サーモスタットはエンジンの温度調節器です。ある程度の温度になると自動でON・OFFが入る装置です。 この機能が故障するとエンジンの熱を感知です、温度が上がりすぎてオーバーヒートします。 こちらも普通の方では異常に気づいて対処できることはほぼないと思われます。

原因5・エンジンオイル不足・漏れ

エンジンオイルにはピストンとバルブの密閉性を上げたりする役割の他にシャフト系などの金属部品の潤滑・冷却の役割もあります。 そのため、十分な残量がないと金属部品の摩擦熱・動作不良などでオーバーヒートを起こすことがあります。 対処法としてはボンネット内のタンクの残量をチェックすることで防ぐことができます。

エンジンがオーバーヒートした場合の修理費用一覧

修理または交換箇所 費用
冷却水の補充 2,000円〜3,000円
ウォーターポンプの交換(クーラント補充含む) 20,000円~800,000円
サーモスタットの交換 6,000円~15,000円
冷却用ファンの交換 30,000円~100,000円
ラジエーター本体の交換 50,000円~100,000円
ラジエーターホースの交換 10,000円~30,000円
エンジンオイルの交換 1,000円~5,000円
ベルト交換 ※ウォーターポンプ交換に含まれる部品代として 5,000円~10,000円
エンジン交換 200,000円~500,000円
上記は基本、部品代・工賃を含みます。また純正部品とリビルト部品で大きな金額差が出てきます。 リビルト部品とは壊れた部品を専門業者が回収・修理した部品です。基本、耐久性や品質には影響を与えないケースが殆どなため、よく利用されています。 ディーラーの純正部品では高額なパーツもリビルト部品であれば1/5~2/3程度になるケースが多いです。 ディーラーに依頼する場合でもリビルト部品をお願いすれば対応頂けるケースもあるようですので、一度相談する価値はあると思われます。

エンジンのオーバーヒートは後遺症が残る!修理or廃車を検討しよう

オーバーヒート後、エンジンから熱がなくなった状態で問題なく使用できるケースもあります。 しかし、ほとんどの場合はエンジン内部のパーツ破損やラジエーターの損傷・エンジンオイルや冷却水の蒸発や漏れによる現象など軽くない後遺症が残ります。 最悪、走行中にそれらの後遺症が原因で事故を起こす可能性も否めません。 そのような状態になった車は速やかに修理か廃車をすることが重要です。修理するか悩んでいるうちに車検が切れ、自走もできない状態となり、処分にお金がかかることもあります。 多走行で乗り換えを考えている場合は、廃車も視野に入れましょう。 廃車本舗であれば他で買い取ってもらえなかった価値の低い車でも高額買取を行なっております。 条件次第では完全に不動になっていても無料でお引取りできるケースもありますので、どのような状態でもご連絡を頂ければご相談を承ります。