車検が残っている車を廃車するとお金が戻って来る!重量税還付金とは?

車検

「車検を受けたばかりなのに事故で廃車になってしまった…」

車検が残っているのといないのとでは、廃車の買取価格に影響はあるのでしょうか?

結論から述べてしまうと、買取価格に変化はありません

しかし「還付金」という形でお金が戻ってきます。

この記事では車検の残り月数と還付金の関係や、その制度について解説していきます。

車検と還付金の関係

なぜ車検が残っていると還付金としてお金が戻ってくるのでしょうか?
これにはきちんとした理由があり、そもそも車検とは新車を購入した際や前回の車検が切れる前に新しく検査を受けるものですが、このときの車検代金は次の車検を受けるまでの有効期間分を前納する仕組みになっています。

したがって、車検の有効期間分はすでに前納してあるため、車検が残っているのに車を廃車にするということは、前納してあるはずの車検代金を返納してもらえる権利が発生することになります。

この権利については、平成17年度に施行された「使用済自動車に係る自動車重量税の廃車還付制度」にて記載されています。
ご覧のように自動車重量税の廃車還付制度と書いてありますが、この自動車重量税の還付とはどういうことかも見ていきましょう。

重量税の還付金とは

重量税とは、その名の通り車の重量に応じて課せられる税金のことです。
自動車税は自動車の排気量などにより決まり、重量税は自動車の重量で決まると覚えておくと良いでしょう。
また、重量税は国で定められている税金ですので、国に申告をして納税をします。

ちなみに、この重量税は車の年式が古ければ古いほど増えていく仕組みとなっており、つまるところ古い車を乗り続けると損をするような仕組みともとれてしまいます。
ポジティブに考えると、車がトラブルを起こす前に、新車や新古車などへの買い替えを促してくれるシステムであるともいえるでしょう。

このように車検が残っているときに還付金として戻ってくるお金は、重量税の還付金のことを指していることを覚えておきましょう。

還付金の計算方法(重量税)

そろそろ還付金としていくら自分の手元に戻ってくるのか気になってきたのではないでしょうか?

実は重量税が還付金という形でいくら戻ってくるのかは、簡単に計算できます。

以下の式を覚えておきましょう。

還付金=重量税×残車検期間÷車検有効期間

おさらいですが、この重量税は車検に通していなければ発生することのない税金です。
なぜなら、自動車検査に通過して公道を走っても良いと判断された車に、そのとき初めて課せられる税金だからです。
重量税の還付金がどのくらいあるのかを知りたい場合には、簡単にできる上記の式を参考に算出してみましょう。

【重量税の年額】

経過年数 ~12年経過 13年~17年経過 18年経過
自家用乗用車 0.5t/4,100円 0.5t/5,700円 0.5t/6,300円
自家用乗用軽自動車 3,300円 4,100円  4,400円

この計算方法を具体的に当てはめていくと、自家用乗用自動車で重量が2tの場合の自動車重量税はいくらになるでしょうか?

年間の自動車重量税は、0.5tごとに4,100円が加算されていくため、2tであれば4倍の16,400円という計算になります。
18年経過している自家用乗用自動車であれば、0.5tごとに6,300円に増えるため、年額で25,200円ということになります。

実際に計算をしてみると、非常に簡単にできることが分かります。
ちなみに、新車購入時では3年間分の重量税を納める必要があるため、年額16,400円の3年分で49,200円を納めるという形になります。

これらが基本的な税額の計算方法になるのですが、環境への負担が少ないエコカーなどには、「エコカー減税」が適用されるため、免税もしくは減税という形で税金の負担額も減ります。

【重量税の早見表】※2年車検時

車両区分 軽自動車 コンパクトカー 自家用乗用車
車両重量 0.5t 1.0t以下 1.0t~1.5t以下 1.5t超~2.0t以下 2.0t超~2.5t以下 2.5t超~3.0t以下
免税 0 0 0 0 0 0 0
50%免税 2,500 2,500 5,000 7,500 10,000 12,500 15,000
エコカー 5,000 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000
エコカー減税なし 6,600 8,200 16,400 24,600 32,800 41,000 49,200
13年経過 8,200 11,400 22,800 34,200 45,600 57,000 68,400
18年経過 8,800 12,300 25,200 37,800 50,400 63,000 75,600

※詳細は「使用済自動車に係る自動車重量税廃車還付制度について」をご参照ください。(出典:国税庁ホームページ

一覧を確認いただくと、年式が古く重量の重い車は税金が高いのかが分かると思います。
13年を経過してくると重量税もグンと上昇するため、維持費やメンテナンス費を考えると、早期買い替えも検討すべきなのかもしれません。

還付金の受け取り方法(重量税)

本来であれば戻ってくるはずのお金。
今まで廃車にした経験があるにも関わらず、そんなお金は戻ってきていないと思っている方もいらっしゃるかもしれません。
実は何もしないで戻ってくる訳ではないのが重量税です。

この重量税を還付金として受け取る方法は2つです。
自分で還付金申請する」または「廃車買取業者に任せる」です。
それぞれのパターンを見ていきましょう。

→廃車した後に還付金が戻ってくるのはいつ?

自分で還付金申請する

まずは自分で還付金の申請をする前に、重量税が還付される条件を確認します。
絶対条件として、車が廃車(永久抹消登録)手続きされている、または解体処理されていることが条件となります。
つまり、車が盗難されてしまったケースなどでは、廃車手続きをしても重量税の還付を受けることができません。

また、自動車重量税の申請は永久抹消登録の手続きを行う際に同時に行います

わざわざ分けて行う必要がない方は、そのままその日のうちに済ませることをオススメします。

簡単にまとめると、以下の条件で重量税が還付されます。

  • 永久抹消登録が終わっている場合: ○
  • 解体処理がされている場合: ○
  • 盗難されている場合: ×

重量税の還付には審査があり、審査次第では戻ってこない可能性もあります。
審査する期間には3か月程度を要するため、審査には余裕を持って臨みましょう。

廃車買取業者に任せる

すべての廃車買取業者ではありませんが、車の廃車の買取(引取)を行うのと同時に、サービスの一環として自動車重量税の還付手続きを行い、きちんと車の持ち主へと返金してくれる良心的な廃車買取業者も存在します。

廃車買取業者に任せるメリットとして、廃車が思わぬ高額査定となるケースがあります。

持ち主が廃車だし引き取ってもらえればいいと思っていても、査定してふたを開けてみたら数万円の査定が出たということも珍しくありません。

さらにこの査定額プラス重量税の還付金が入ったらどうでしょうか。
ダブルでうれしいのが廃車買取業者を選ぶメリットです。
見積もりは無料で、レッカーなどの手配までも無料で行ってくれる良心的な買取業者も多いため、自分で申請を行うよりもオススメできる方法です。

自分で行うと面倒な重量税の還付金手続きなども代行してくれるため、まさに至れり尽くせりの方法です。

重量税の還付金の存在すら教えてくれない買取業者も多いのが現状です。

車を廃車として買取業者に査定してもらう際には、車の買取価格だけではなく、重量税や自動車税などの還付金を含めた総額で出してもらうようにしましょう。

その他の還付金について

車を廃車にする場合に戻ってくるお金は「重量税」だけではありません。
他にも「自動車税」と「自賠責保険料(強制保険料」があります。

しかし、これらの税金や保険料はあなたが支払った分のすべてが返金される訳ではなく、廃車にするタイミングによって異なります。
ちなみに、軽自動車に関しては自動車税の還付制度がありませんのでご注意ください。

普通自動車の場合には自動車税の還付が受けられるためポイントを押さえておきましょう。

まず始めに自動車税を全納で支払っていることが条件となります。

中には一括で支払うことが難しく分割で支払っているケースもあり、そのような方は該当しませんのでご注意ください。

計算方法は重量税のときと同じように、残っている有効期間分が返金されます。
例えば、6月に自動車税を全額支払い、9月に車を廃車にしたとします。
すると廃車にした翌月の10月から3月までの分が払い過ぎという形で還付される仕組みとなっています。

重量税とは異なり、自動車税に関しては「一時抹消手続き」でも「永久抹消手続き」でも還付されるため覚えておきましょう。
ここでひとつ気をつけていただきたいのは、「名義を変える」だけでは自動車税の還付対象とはなりませんのでご注意ください。

また、「自賠責保険料」の返金についても自動的には戻ってきません。
こちらも自分で保険会社に連絡をして手続きを行うことにより返金されます。
自賠責保険は通常であれば、24か月または36か月で加入しているケースが多く、廃車にした場合には廃車月の翌月から残っている有効期間分の保険料が返金される仕組みとなっています。

これら「重量税」「自動車税」「自賠責保険料」の返金の仕組みを理解しておけば、買取業者やディーラーが良心的かつ信頼できるお店なのかどうかを、自分の目で判断する材料となります。
知識はどんどん身に着けていきましょう。

まとめ:車検と廃車の関係

みなさんいかがでしたでしょうか?
今回は車検の残り月数と還付金の関係や、その制度について解説してきました。

大切なことは、車の買取価格が変わる訳ではなく、払った税金や保険料が戻ってくるだけという仕組みを理解しておきましょう。

もちろんすべての買取業者がこれらの還付金を返金してくれる訳ではありません。

還付金を含めた上でサービスをしている業者もあるため、きちんと確認しておく必要があるでしょう。

前述したように、廃車にする時期により還付金の総額は変わってきます。
廃車にしようか迷っているという方は、ぜひ早期手続きをオススメします。
日割りではなく月割りで還付されるため、月をまたぐのかまたがないのか細心の注意を払いながら廃車のタイミングを考えましょう。