ブレーキパッドのいろは!交換費用から寿命サインまでを徹底解説!

10万㎞以上の走行をした車や10年以上経過した低年式車は定期的なメンテナンスをしっかりこなしていなければ様々なトラブルが起こりやすくなっています。
特に重要な足回り、その中でもブレーキに関しては安全を考慮し、交換・メンテナンスが必須となります。多走行・低年式である車を使用し続けるのであればなおさら重要となります。

ただ、10年10万㎞を超える車両はよほど愛着がない限りは修理・交換するより新しい車に乗り換える方がメリットが大きいとも言えます。

とはいえ、「長年乗ってきた愛車を手放すのは難しい・・・」と考えている方も多いはずです。そこでこの記事では、ブレーキパッドの交換費用をご紹介します。

ブレーキパッドは交換する必要があるの?

通常、車を減速・停車するためにはエンジンブレーキとフットブレーキを使います。
エンジンブレーキを使えば燃費の向上が見込め、ブレーキパッドの摩耗も抑えることができます。しかし、緊急時にギア操作をしてエンジンブレーキを使用し、さらにフットブレーキを使用することは普通は不可能です。

緊急時にブレーキを踏むと現在はほとんどの車でABSが発動→制動距離を短くし事故を防ぐ、あるいは対象と車の両方の損傷を軽減させます。しかしブレーキ回りの機能が十分でなければ事故につながる可能性を十分に下げることはできません。

ブレーキパッドの摩耗具合によっては十分な制動ができず事故につながる可能性が高くなってしまいます。ブレーキパッドの摩耗が進むとその摩耗分、ブレーキパッドがブレーキローターに接触する時間が遅くなります。
またブレーキパッドが摩耗すると同じくブレーキフルードも劣化・消費するため、この分もブレーキの機能が発動するまでの時間のロスを生みます。

こういった積み重ねがブレーキの制動開始を遅らせ、その遅らせた分がより大きな事故へとつながっていきます。
時速60㎞の車は秒速16.67mです。0.1秒で1.67m進むことになります。仮に0.1秒分、ブレーキペダルの踏込みが新車時より弱くなっていればであれば、1.67m進むので急ブレーキに対応できない可能性があります。

ブレーキパッド交換の3つのサイン

 

ブレーキパッド交換の目安は3つあります。走り方や車両そのもので摩耗具合は変わってくるため明確な基準は作れませんが下記の症状が確認されれば点検・交換を検討した方がよいでしょう。
一般的に言われる3つのサインは、

  1. 厚さ
  2. 走行距離

です。それでは詳しく説明します。

ブレーキパッドの厚さで確認する

ブレーキパッドは未使用の状態で厚さ10mm程度あります。
普通は車検のときでなければブレーキパッドの点検をされることはまずありません。
そのため、中古車として購入した場合や車検のときに5mm残っていると次回車検までに2mm以上さらに摩耗することがあり、走り方次第では残り3mmを下回る可能性が高いため安全のため交換目安となっています。
3mm以下になると交換を推奨、2mm以下になるとブレーキローターに損傷を与えたり、急にブレーキが利かなくなるケースもあります。

ブレーキ時に発生する音で判断する

ブレーキパッドは摩耗が進むと使用者にそれがわかるように異音が発生する仕組みになっています。パッドセンサー、パッドウェアインジケーターと呼ばれる機能です。
機械式と電気式があり、どちらも交換時期を知らせる意味では同じですが、機械式では「キーキー」や「ゴゴゴー」と異音が発生する仕組みとなっています。
電気式ではインパネにブレーキ警告灯ランプが点灯するのでわかりやすいですが、機械式では音でしか判断できません。

走行距離で判断する

乗り方次第で差が生じますが、通常ブレーキパッドは1万㎞で1mm程度摩耗します。平均で1年間で約1万km走行するため1年で1mm、つまり5年で5mm程度ブレーキパッドは摩耗します。5mmも消費すると突然ブレーキが効かなくなる可能性があり大事故を招きかねません。

そのためにブレーキパッドは5万㎞が交換の目安と言われています。

ただ、実際にタイヤを外して残量を確認するのは難しいため、摩耗具合を直接確認するのは難しいと思われます。また走行距離で判断するのも目安ではあり、運転の癖によって5mm以上差が生じます。
一般的に一番の目安は異音の発生か警告灯の点灯で確認することとなるので、異常を確認したらすぐに近くの修理工場に車を持っていきましょう。

ブレーキパッドの交換費用

ブレーキパッドの交換はディーラーやカー用品店・ガソリンスタンド・修理(整備)工場などで行っています。
交換費用の目安は軽自動車・普通車やスポーツカーなど車種によって変わりますが、左右1組で工賃の目安は軽自動車で6000円~、普通車では8000円~程度となります。
高いところでは1箇所で5000円程度の場合もあります。

ブレーキパッドの部品代は性能によって変わりますが目安は軽自動車で左右1組で6000円~、普通車で左右1組8000円~程度です。
高性能なものや、大きな車両などのブレーキパッド自体が大きなものは倍程度、15000円を超えることも珍しくありません。

軽自動車のブレーキパッドの交換費用の目安は左右1組(フロントのみ)の合計でブレーキパッド部品代6000円+工賃6000円、合計12000円程度
普通車の目安は排気量・グレード等に幅が出ますので一概には言えませんが、フロントの左右1組でブレーキパッド部品代8000円+工賃8000円程度、合計16000程度と考えれば大きなずれはありません。

ただ、高価な部品が使われる高排気量の車両やスポーツカー、高級車は部品代はもちろん、工賃が倍以上かかることも珍しくありません。
また、ディーラーでの作業はその他のお店に比べ、工賃や部品代が多くかかることがしばしばあります。工賃が1.5倍キパッドの摩耗具合によっては十分な制動ができず事故につながる可能性が高くなってしまいます。ブレーキパッドの摩耗が進むとその摩耗分、ブレーキパッドがブレーキローターに接触する時間が遅くなります。

またブレーキパッドが摩耗すると同じくブレーキフルードも劣化・消費するため、この分もブレーキの機能が発動するまでの時間のロスを生みます。
こういった積み重ねがブレーキの制動開始を遅らせ、その遅らせた分がより大きな事故へとつながっていきます。
時速60㎞の車は秒速16.67mです。0.1秒で1.67m進むことになります。仮に0.1秒分、ブレーキペダルの踏込みが新車時より必要な状態であればその分、1t以上の鉄の塊が起こす衝撃に対象と自分自身がさらされます。

ブレーキパッドの交換費用を安くする2つの方法

 

ブレーキパッドは方法次第で交換費用を大幅に安くできます。その方法は以下の通りです。

・地元の修理工場やカー用品店を利用する
・タイヤ交換などの他の作業と合わせて交換を依頼する

以下では、ブレーキパッドの交換を安くする2つの方法をご紹介します。

地元の修理工場やカー用品店を利用する

ディーラー以外のカー用品店や修理工場を利用すると費用を抑えることができます。理由はカー用品店や修理工場などのディーラー以外のお店は純正部品ではなく、社外品を使うためです。また部品だけでなく工賃もディーラーより安く、工賃と部品代の合計では2/3程度になることもあります。

タイヤ交換など他の作業と合わせて一緒に交換する

タイヤの交換や定期点検・車検など、一度のタイヤの着脱で同時に作業が行える場合、付帯作業として工賃が安くすむ場合があります。
ブレーキパッドを交換するためには必ずタイヤを外す必要があります。そのため、タイヤ交換時に一緒に作業すると付帯作業となり、「タイヤを外す費用」が無料、もしくは格安となります。
付帯作業となると2箇所の作業と4箇所の作業の工賃は半額や同額程度になることもあるため、前後輪同時に4箇所を交換する方が割安になることがほとんどです。

自分で交換する

自分の車のメンテナンスができる方にはブレーキパッドを部品購入し、自身で交換・取付する方法もあります。
本来は国から認定を受けた工場で作業をしてもらうのものですが道路運送車両法で「自分の車は自分で整備する」よう義務付けられており、ブレーキパッドの交換はその中に含まれるため作業しても問題はありません。

ただ、もっとも重要な箇所であるブレーキ回りですので自信がない方は止めた方がよいと思われます。きちんと作業ができなければ結局修理工場やディーラーに輸送料を払って持込し、さらに無駄な料金を払うことになりかねません。また最悪、命に係わることにもなるからです。ご自身が車の整備に関する仕事に関わってきた、あるいは整備が得意という方なら自分で交換することでブレーキパッドの交換を安くできます。

費用としてはブレーキパッドの実費のみとなりますので、前後2セットの工賃分が不要となるので10000円~20000円は安くすませることができるでしょう。

ブレーキパッド以外に交換しなければならない2つの部品

ブレーキパッド以外にも、以下の2つの部品の交換が必要になる場合があります。

・ブレーキフルード
・ブレーキローター

ブレーキパッドはブレーキ回りでは最も消耗し、制動に係わる箇所なのは間違いありません。
しかし、ブレーキ回りとはブレーキパッドだけではありません。大雑把にはブレーキペダルからマスターシリンダーへ、ブレーキフルード(オイル)を通じてキャリパー、ブレーキローターと伝わっていきます。
それらも当然摩耗・消耗していくことになります。

ブレーキフルード

ブレーキフルードはブレーキオイルとも言われ、ブレーキペダルからブレーキパッドまで正常に圧力をかけるための液体です。
これが経年劣化した状態で使用し続けるとブレーキフルードは水分を吸収する性質もあるため沸点がさがり、オイルが沸騰し油圧がかからなくなるベーパーロック現象が発生します。また消耗したために経路内に空気が入り圧がかからなくなることもあります。

ブレーキフルードはボンネット内、主に奥の方に白い半透明の容器リザーバータンクに入っているケースが多いです。
新しいものはほぼ無色ですが日が経つと黄色くなってきます。ほとんどの車両はこの状態です。ここから茶色に変色していき、さらに黒くなっていきます。茶色になれば交換時期、黒くなれば即交換が必要です。

ブレーキフルードの交換時期

ブレーキフルードのリザーバータンクにはMAX-MINといったメモリ表記があり、そのメモリのMINより少なくなると交換が必要です。
基本的には2年~4年おきの交換が目安となりますが、整備工場次第では車検ごとに交換することが多いです。
交換頻度としてはブレーキパッドより多いことになります。

ブレーキフルードの交換費用

部品代としては概ね1Lで1000円程度が多いようですが、ものによっては2000円程度です。工賃は幅があり、ディーラーでは10000円程度かかることもあるりますが、カー用品店では安い場合、3000円程度の工賃ですむこともあります。

ただ作業の質として、安い場合はリザーバータンクの中身だけを交換する場合が多いです。工賃が高い場合はマスターシリンダーやキャリパーなどのブレーキフルードも交換していることが多いようですので、無意味に高い訳ではありません。ディーラーに頼む際には、上記でのマスターシリンダーやキャリパーを交換しているか確かめておきましょう。

ブレーキローター

交換するパーツについて説明をしましたがブレーキローターもブレーキパッドやブレーキフルード程ではありませんが交換が必要な部品となります。
ブレーキローターはディスクブレーキに使われる円盤状の金属です。この金属製の円盤であるブレーキローターをブレーキパッドで挟み込み、摩擦で減速・制動します。
当然、摩擦で減速・制動するため摩耗します。ただ、ブレーキパッドよりも固い金属でできているため、ブレーキパッド程は摩耗しません。

ブレーキローターの交換時期

実際、交換の目安は10万㎞と言われています。ただ、あくまで目安でしかありません。というのもスポーツ走行をする方や、エンジンブレーキを多用する人など乗り方によって変わるのはブレーキパッドと同じだからです。
では何を目安にするかというとやはりブレーキパッドと同じく厚みで判断します。ブレーキローターはブレーキパッドで挟んで制動するため、ブレーキパッド程ではありませんがブレーキローターももちろん摩耗します。

目安は片側1mm、両面で計2mmです。ブレーキローター本体にも基準値は打刻されている場合がほとんどですが、おそらく錆で見えない可能性が高いです。
1円玉やクレジットカードの厚みが約1mmですのでもし片側に同程度の摩耗が見られるのであれば計2mm以上の摩耗があると考えられます。2mm以上の摩耗がある場合、最悪強いブレーキをかけた時にひび割れが発生することもあります。
また、厚みがある場合だと熱が伝わりにくく、ブレーキが利かなくなるベーパーロック現象(ブレーキフルードの沸騰現象)やフェード現象(熱だれ)も起こりにくいですが、薄くなったブレーキローターは熱が溜まりやすくなり、同現象が起こりやすくなってしまう非常に危険な状態と言えます。

ブレーキローターの交換費用

1箇所4000円~5000円程度、部品代が1箇所10000円~20000円程度が目安となります。業者によって差が大きいことも多いため、確認をしたほうがよいでしょう。

ただ、ブレーキローターが交換が必要なほど使用している車両であれば定期点検を受けたり自身でメンテナンスをしているような、よほどの愛着がない限り買い替えを検討してもよいかもしれません。

メンテナンスや部品交換をきちんとこなしている車両であれば20万㎞をこえても走れるケースは多々ありますが、逆に特にメンテナンスを受けていない車両であれば10万㎞前後でも何らかの不具合が発生する確率が高くなるからです。

 

ブレーキパッドの交換が2回目以降や10万㎞走行車は廃車を検討しよう

車の価値は一般に10年10万㎞を目安に中古車・廃車と変わっていきます。もちろんそれに当てはまらない状況も多々ありますが、当てはまらない車両は自身や整備工場・ディーラーなどできちんと整備・メンテナンス・部品交換を行っているような手間暇をかけている車両です。

また機械ですので当たりはずれも当然あります。当たりの車両を使用されていれば最低限のメンテナンスで使用できることは十分ありえますし、普段の乗り方次第で消耗部品の消費を抑えられ通常より長く使用できることは珍しくありません。例外を除き、今後もきちんとメンテナンス・部品交換をこなしていけるのであれば乗り続けることは可能です。

しかし、多くの方々は車検時に最低限のメンテナンスをこなし、部品交換をする程度です。そういった車両では10年経過したり10万㎞以上走行した時、様々なトラブルが次々見つかり車検証時に修理・部品交換費用が相当な金額になってしまうことが多々あります

そのため、

・ブレーキパッドの交換が2回目以降
・走行距離が10万キロを超えている

これらに当てはまる場合は、廃車を検討しましょう。

修理費用や交換費用、その他の維持費やトラブル後の対応など、総合的に見た時に10年10万㎞のお車を売却するのは1つの手段として検討の余地は十分にあります。その際に中古車関係ですと金額がつかないため対応自体できないケースや、ディーラーでは費用が発生するなど時間や費用の浪費につながることも多々あります。

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